英会話レッスンで講師の声が聞こえにくいとき、すぐに「自分のリスニング力が足りない」と決めつける必要はありません。隣のレッスンの声、入口付近の音、講師との距離、座る向きなど、教室環境を少し調整するだけで聞き取りやすくなることがあります。
まずはレッスン中に講師へ聞こえにくいことを伝え、席や声量を調整してみましょう。それでも繰り返す場合は、スタッフへ静かな席や時間帯を相談して構いません。環境を整えることも、レッスンを有効に使うための大切な準備です。
周りの音が気になるときは、英語力と教室環境を分けて考える
「講師の英語が分からない」と感じる場面には、いくつか異なる原因があります。単語や文法を知らない場合もあれば、話す速度が速い場合もあります。一方で、内容以前に音そのものが届きにくいこともあります。
- 隣のテーブルの声が重なっている
- 入口や受付、BGMに近い席である
- 講師との距離が遠い
- 講師が横や下を向いて話している
- 教室の反響で音がぼやけて聞こえる
- 疲れていて複数の声を聞き分けにくい
静かな場所では分かるのに、教室では急に聞き取りづらくなるなら、まず環境を疑ってみる価値があります。反対に、静かな席へ移っても速度や発音が難しい場合は、環境とは別にレッスン内容を調整します。
しゅみすけ(大山俊輔)
大人初心者の方ほど、聞こえなかった理由まで自分の英語力のせいにしがちです。席を変えて分かるなら、それは立派な問題解決です。遠慮せず、学びやすい環境を一緒につくってください。
レッスン中にまず調整したい5つのこと

聞こえにくさを我慢し続けるより、次の順番で一つずつ調整すると原因が分かりやすくなります。
1.聞こえにくいことをその場で伝える
分かったふりをして会話を進めると、その後の質問や練習内容まで分からなくなることがあります。まずは短く伝えましょう。
- Sorry, it’s a little hard to hear.
すみません、少し聞こえにくいです。 - Could you say that again?
もう一度言っていただけますか。
詳しい英語表現を覚えることより、「今は聞こえていない」と早めに知らせることが大切です。
2.講師の声量を少し上げてもらう
周囲の声に講師の声が埋もれているなら、次のように頼めます。
Could you say that a little louder?
もう少し大きな声で言っていただけますか。
声が小さいと批判するのではなく、自分に必要な調整として伝えると、講師も対応しやすくなります。
3.座る距離と向きを変える
机が広い、教材やパソコンを挟んでいる、講師が横を向くことが多いといった場合は、少し近づくだけでも聞き取りやすくなります。講師の口元や表情が見える向きに座ることも助けになります。
4.静かな席へ移動できるか尋ねる
空席があるなら、レッスン途中でも移動を相談して構いません。
Could we move to a quieter seat?
もう少し静かな席へ移れますか。
周囲の受講者を名指しせず、「自分が聞き取りやすい場所」を希望する言い方にします。
5.一文を短く区切ってもらう
音が重なりやすい環境では、長い説明を一度に聞くより、短く区切って確認したほうが理解しやすくなります。聞き取れた部分を自分の言葉で言い直し、合っているか確認するのも有効です。
講師やスタッフへ相談するときの伝え方
その場の調整だけでは解決しないときは、レッスン後にスタッフへ相談します。相談の目的は誰かを責めることではなく、次回から集中しやすい条件を共有することです。
たとえば日本語なら、次のように伝えられます。
周囲の声が重なると講師の説明を聞き取りにくいため、可能であれば壁側や静かな席を希望します。
混み合う時間帯は聞き取りづらいことがあります。比較的静かな曜日や時間帯があれば教えていただけますか。
教室によって、席の指定、個室の利用、時間帯の変更、オンライン受講への切り替えなど、可能な対応は異なります。希望を一方的な条件にせず、「どのような調整ができますか」と相談すると現実的な方法を探しやすくなります。
静かな場所でも聞き取れない場合に確認すること
席を変えて周囲の音が減っても難しい場合は、別の原因を切り分けます。
- 話す速度が速い:少しゆっくり話してもらう
- 知らない単語が多い:分からない語を書いてもらう
- 文が長い:一文ずつ区切ってもらう
- 発音に慣れていない:同じ文を繰り返して音を確認する
- 質問の意図が分からない:簡単な言葉で言い換えてもらう
講師の英語全般が難しいと感じる場合は、英会話レッスンで先生の英語が分からないときの対処法も参考にしてください。速度が主な原因なら、英会話講師の話す速度が速いときのレッスン調整のように、希望する速さを具体的に相談します。
初心者が避けたい3つの対応
分かったふりをして笑顔だけで返す
場の雰囲気を壊したくない気持ちは自然ですが、理解できていないまま進むと発話の機会も減ります。一度止めるほうが、結果として会話を続けやすくなります。
周囲が気になる自分を「集中力がない」と責める
第二言語で会話しながら複数の声を聞き分けるのは、初心者にとって負荷の高い作業です。環境調整は甘えではありません。
隣の受講者や講師への不満として伝える
「隣がうるさい」「先生の声が小さい」と断定すると、相談の焦点が人への評価に移ってしまいます。「周囲の声が重なると私は聞き取りにくい」と、自分の困りごとと希望をセットで伝えましょう。
しゅみすけ(大山俊輔)
講師へ希望を伝えることもレッスンの一部です。「静かな席のほうが話しやすい」と分かれば、次回からのレッスン設計にも生かせます。小さな違和感の段階で伝えるのがおすすめです。
レッスン前にできる準備
周囲の音が気になりやすいと分かっている場合は、予約時や来校時に次の点を確認しておくと安心です。
- 混みやすい曜日・時間帯を聞く
- 壁側や奥の席を希望できるか確認する
- 講師と正面で話せる席を選ぶ
- 聞き返しの短い表現を一つ準備する
- 前回聞き取りにくかった状況を講師へ共有する
聞き返しや確認に使える表現は、英会話レッスンで使える英語表現一覧から、自分が言いやすいものを一つ選んでおくと実践しやすくなります。
まとめ|聞こえにくさは我慢せず、環境から一つずつ調整する
英会話レッスンで周りの音が気になって聞こえないときは、リスニング力だけの問題と決めつけないことが大切です。声量、距離、座る向き、席、時間帯を一つずつ変え、どの条件なら会話に集中できるか確かめましょう。
英会話教室で上達するには、難しい状況を我慢するより、講師やスタッフと相談して練習しやすい条件を整えることが欠かせません。教室の使い方全体を見直したい方は、英会話教室で上達するためのポイントもご覧ください。体験レッスンを受ける際も、英語の内容だけでなく、周囲の音や講師との距離まで確かめると、自分に合う環境を判断しやすくなります。




[…] 周囲の会話や音で聞き取りにくい場合は、英会話レッスンで周りの音が気になって聞こえないときの相談方法も参考になります。講師へその場で短くお願いする表現は、英会話レッスンで使える英語表現一覧から確認できます。 […]