英会話レッスンで講師から次々に質問され、「答えるだけで疲れる」「尋問のようで会話を楽しめない」と感じることがあります。その場合は、質問をただ減らしてもらうのではなく、一つの答えを広げる時間を取り、講師の反応や自分からの質問も含めた双方向の会話にしたいと伝えるのがおすすめです。
質問に答える練習そのものは大切ですが、質問と短い回答だけが続く状態が、すべての初心者に合うわけではありません。レッスンの目的と自分の話しやすさに合わせて、会話の進め方を調整してもらいましょう。
英会話講師の質問が多くなるのはなぜ?
講師が質問を重ねる背景には、沈黙を避けたい、話す量を増やしたい、疑問文への応答を練習させたい、といった意図が考えられます。また、初心者が短く答えると、講師は「この話題は終わった」と判断して、次の質問へ進むことがあります。
- 生徒が話しやすいきっかけを増やそうとしている
- 質問にすばやく答える練習をしている
- 短い回答のあと、どう話題を広げるか決められない
- 講師自身が話しすぎないよう意識している
そのため、質問が多いことだけで、講師が自分に関心を持っていない、指導が雑だと決めつける必要はありません。ただし、緊張して内容を考えられないほど速い場合や、答えに反応がないまま次へ進む場合は、調整してよいサインです。
しゅみすけ<br>(大山俊輔)
よい質問練習と「尋問のような会話」の違い
| 確認点 | 話しやすい質問練習 | 負担になりやすい進め方 |
|---|---|---|
| 質問の速さ | 考える時間を待ってくれる | 答えた直後に次の質問が来る |
| 答えへの反応 | 感想や相づちがある | 回答を確認するだけで終わる |
| 話題の深さ | 一つの答えを一緒に広げる | 関係のない質問へ次々に移る |
| 会話の方向 | 生徒からも質問を返せる | 講師だけが質問役になる |
| 目的 | 練習の狙いが共有されている | なぜ質問が続くのか分からない |
短時間の応答練習として、テンポよく質問に答える時間が設けられることはあります。大切なのは、その練習がレッスン全体を占めていないか、目的が自分にも分かっているかです。
レッスン中は一つの答えを広げてみる
質問に一文で答えたあと、すぐに止まらず、理由・具体例・感想のどれかを一つだけ足してみましょう。長く話す必要はありません。
- まず短く答える
- 理由や具体例を一つ加える
- 講師の反応を待つ
- 同じ質問を講師へ返す
たとえば休日について聞かれたら、「家で過ごしました」で終えず、「雨だったので、家で映画を見ました。先生はどうでしたか」のように、情報を一つ足して質問を返します。知っている英語だけでも、会話の往復は作れます。
一つの話題から双方向の会話を作る
講師にも意見や経験を少し話してもらうと、次に質問する材料が生まれます。「先生の場合はどうですか」「似た経験はありますか」と返せば、質問される側から、会話を一緒に作る側へ移れます。
ただし、講師にも話したくない私生活があります。お互いに答えられる範囲で話し、無理に詳しく聞かないことも大切です。自分が答えたくない話題を聞かれた場合は、英会話講師から個人的な質問をされたときの断り方も参考にしてください。
講師へ希望を伝えるときの相談例
レッスンの最初や振り返りの時間に、困っている状態と、代わりにしたい練習をセットで伝えます。
質問に答える練習はしたいのですが、質問が続くと焦って短く答えるだけになってしまいます。一つの話題について、理由や感想を加えたり、私から質問を返したりする時間も取りたいです。
さらに具体的に、「一度に一つずつ質問してほしい」「答えを考える間は少し待ってほしい」「答えたあとに先生の意見も聞きたい」と伝えると、講師は進め方を変えやすくなります。
英語で短く伝えるなら、次のような一言でも十分です。
- Could we stay with this topic a little longer?
- Please give me a little time to think.
- I’d like to practice asking questions, too.
表現を暗記することより、どのようなレッスンにしたいかを日本語でも明確にしておくことが先です。
しゅみすけ<br>(大山俊輔)
講師へ伝えても変わらないときはスタッフへ相談する
何度か希望を伝えても毎回同じ状態なら、受付やカウンセラーへ相談しましょう。その際は「質問が多くて嫌です」だけでなく、次の点を伝えると状況を共有しやすくなります。
- どのような話題や練習で質問が続くのか
- 考える時間が足りないのか、質問内容がつらいのか
- 答えへの反応がなく、次へ進むことが不安なのか
- 一つの答えを深めたい、質問を返す練習をしたいなどの希望
質問の途中で話を遮られてしまうことが主な悩みなら、英会話講師が話を遮るときの相談方法も確認してみてください。フリートーク全体の進め方に不安がある場合は、フリートークばかりで不安なときの相談方法が近いテーマです。
初心者が避けたい受け方
- 焦りながら、すべての質問へすぐ答えようとする
- 講師に悪意があると決めつけて我慢し続ける
- 会話を続けるために、話したくない個人情報まで答える
- 希望する進め方を示さず、「質問を減らして」とだけ伝える
英会話は、正しい答えを次々に提出するテストではありません。考える、言い直す、相手の反応を受ける、自分から聞くという時間も会話練習の一部です。
体験レッスンでは質問後の反応を見てみよう
教室を検討している段階なら、質問の難しさだけでなく、講師が答えを待ってくれるか、答えに自然に反応するか、自分から質問を返せる雰囲気があるかを見てみましょう。
講師との相性は、話しやすい人柄だけではなく、自分の目的に合う会話の進め方ができるかでも変わります。英会話レッスンのフリートークで使える話題一覧から話したいテーマを一つ準備し、体験レッスンで会話の広がり方を確かめるのもよい方法です。
女性限定・初心者専門の英会話教室を20年以上運営してきた経験からも、講師へ希望を伝えることは、先生を否定する行為ではなく、レッスンを自分に合う形へ整えるための大切な練習だと考えています。
講師選び・相性・レッスン調整の悩みをまとめて確認する方は、英会話講師との相性・レッスン調整ガイドをご覧ください。
講師選び・相性・レッスン調整の悩みをまとめて確認する方は、英会話講師との相性・レッスン調整ガイドをご覧ください。



