「英語を話せるようになりたい。でも、何から始めればいいのか分からない」
そう思って単語帳を買ったものの続かなかったり、中学英文法を最初からやり直そうとして途中で止まったりした経験はありませんか。英会話アプリや動画もたくさんあり、選択肢が増えるほど、最初の一歩を決めにくくなります。
英語を話せるようになるために、最初から難しい文法や大量の単語を覚える必要はありません。大人の初心者がまず取り組みたいのは、「自分が話したい場面」を一つ決め、その場面で使う短い英語を、実際に声に出すことです。
この記事では、英語が全く出てこない方でも今日から始められる5つのステップを紹介します。学生時代から英語が苦手な方、何十年ぶりに学び直す方も、今のレベルのまま読み進めてください。
英語を話せるようになりたいのに、何から始めるか迷う理由
英語学習には、単語、文法、発音、リスニング、音読、オンライン英会話など、さまざまな選択肢があります。どれも役立ちますが、全部を同時に始めようとすると、準備だけで疲れてしまいます。
さらに大人の初心者は、「まず中学英語を完璧にしてから話そう」「間違えない文章を作れるようになってから会話を始めよう」と考えがちです。しかし、話す練習を後回しにすると、知識が増えても、実際の会話で言葉を出す経験は増えません。
英語を話す力は、知識だけで完成するものではありません。知っている単語を選び、短い文にして、相手へ伝え、反応を受け取る。この一連の動きを繰り返すことで、少しずつ会話に慣れていきます。
だからこそ、最初に必要なのは「英語を勉強すること」よりも、「自分はどんな場面で英語を使いたいのか」を小さく決めることです。
英語を話せるようになるために大人初心者が始めたい5ステップ
ステップ1.英語を話したい場面を一つ決める
「英語をペラペラに話したい」という目標は魅力的ですが、範囲が広すぎて、最初に何を練習すればよいか決まりません。まずは、英語を使いたい場面を一つだけ選びましょう。
- 海外旅行でホテルのチェックインをしたい
- レストランで自分の希望を伝えたい
- 外国人の友人へ自己紹介をしたい
- 海外から来た家族と簡単な会話をしたい
- 趣味について一言でも説明したい
場面を決めると、必要な単語と表現が絞られます。海外旅行が目的なのに、最初からビジネスメールの表現まで覚える必要はありません。「次の旅行で、ホテルの人に自分から一つ質問する」のように、少し頑張れば試せそうな目標にすると動きやすくなります。
英会話を趣味として始めたい方は、大人の習い事に英会話がおすすめな7つの理由も参考にしてください。
ステップ2.その場面で使う短い表現を3つ選ぶ
目的を決めたら、その場面で使いそうな短い表現を3つ選びます。最初から100個覚えようとするより、本当に使いたい3つを口から出せるようにするほうが、会話への第一歩になります。
たとえばホテルなら、「予約しています」「朝食は何時ですか」「荷物を預かってもらえますか」に当たる表現を選びます。自己紹介なら、名前、住んでいる場所、好きなことの3つで十分です。
この段階では、文法を一から体系的に学び直す必要はありません。使いたい文を一つのかたまりとして覚え、必要な単語だけ入れ替えます。ひとつの型から複数の文を作れるようになると、「覚えた英語」が「使える英語」へ変わっていきます。
文法が気になって声が止まる方は、まず正しさより伝わることを優先してみましょう。相手に通じた経験が、「もう一つ言ってみよう」という気持ちにつながります。
ステップ3.短い音声を聞き、まねして声に出す
表現を選んだら、文字を眺めるだけでなく、音声を聞いて声に出します。大切なのは、きれいな発音を一度で完成させることではありません。英語の音と、自分の口の動きを結びつけることです。
一文ずつ音声を止め、聞こえたリズムをそのまままねします。言いにくい部分は、ゆっくり分けて構いません。慣れてきたら、文字を見ずに言えるか試してみましょう。
毎日長時間取り組む必要はありません。朝食後、入浴前、通勤前など、生活の中に短い時間を固定すると続けやすくなります。5分しか取れない日でも、覚えたい3つの表現を一度ずつ声に出せば、その日は前へ進んでいます。
家で声を出しにくい場合は、口を小さく動かす、散歩中に一文だけ練習する、自分の声をスマートフォンへ録音するといった方法もあります。完璧な環境を作るより、今日できる形を選びましょう。
ステップ4.覚えた英語を実際の相手に使う
一人で声に出せるようになったら、次は人との会話で使います。ここで初めて、相手の反応を聞きながら言葉を出す練習ができます。
とはいえ、自由に会話を続ける必要はありません。準備した3つの表現を一つ使えれば十分です。忘れてしまったら、ノートを見ても構いません。講師に「今日はこの表現を使いたい」と伝えて、練習相手になってもらう方法もあります。
人前で間違えることが不安なら、複数人のグループより、一対一で進められる個人レッスンが向いている場合があります。英会話の個人レッスンが初心者女性に向いている理由では、マンツーマンの特徴と選び方を詳しく紹介しています。
英会話教室の体験レッスンも、「上手に話せるかを試される場」ではありません。初心者の状態でどのように支えてくれるか、話しやすい雰囲気かを確認する機会です。全く話せない不安については、英会話教室は全くの初心者でも大丈夫?もご覧ください。
ステップ5.「いつ、どこで話すか」を先に予定へ入れる
英語を話せるようになるには、意欲が高い日にまとめて勉強するより、英語を使う機会を定期的に持つことが大切です。「時間ができたら練習する」では、忙しい日常の中で後回しになってしまいます。
たとえば、次のように予定を具体化します。
- 平日の朝、コーヒーを飲む前に3表現を声に出す
- 日曜日の午後に、次の週で使う表現を選ぶ
- 毎週または隔週で、英語を話す予定を入れる
- レッスン後、言えなかった一文だけメモする
続かなかった週があっても、最初からやり直す必要はありません。次の予定から戻れば大丈夫です。英語学習は、一度も休まないことより、休んだあとに戻れる形を作ることが大切です。
大人初心者が最初にやらなくてもよいこと
中学英文法を最初から全部やり直す
基礎文法は役立ちますが、参考書を最初から最後まで終えるまで会話を待つ必要はありません。話そうとして分からなかった文法へ、その都度戻る方法もあります。「昨日の出来事を言いたいのに過去形が分からない」と感じたときに学ぶと、使う場面と結びつきやすくなります。
大量の英単語を暗記する
単語を知っているほど表現の幅は広がりますが、最初は自分の場面で使う言葉を優先しましょう。旅行が目的なら、仕事でしか使わない専門語より、移動、食事、買い物に関係する言葉のほうが先です。単語だけでなく、短い文の中で覚えると会話で取り出しやすくなります。
教材やアプリを次々に増やす
新しい教材はやる気を与えてくれますが、使うものが増えるほど「今日はどれをやるか」で迷います。最初は、音声を聞ける教材を一つ、表現を残すノートを一つに絞りましょう。足りないと感じてから追加しても遅くありません。
間違えない自信がつくまで会話を避ける
会話への自信は、準備だけで十分になるものではありません。短い英語でも相手に通じた経験、言い直して理解してもらえた経験から育ちます。自信がついてから話すのではなく、安心できる相手と少し話すことで自信を作っていきましょう。
下門から「何から始めるか迷っている方」へ
体験レッスンへ来られる方から、「もう少し勉強してから来たほうがよかったでしょうか」と聞かれることがあります。でも、最初は話せなくて当たり前です。今どこで困っているかが分かれば、そこから一緒に始められます。まずは自己紹介を一つ言ってみたい、旅行で一言伝えたい、という小さな目標で十分ですよ。
b わたしの英会話 下門ひとみ
独学と英会話教室はどう組み合わせる?
独学と英会話教室は、どちらか一つに決める必要はありません。自宅では短い表現を覚えて声に出し、教室では相手との会話で使うというように、役割を分けると取り組みやすくなります。
独学の利点は、自分の時間に合わせて繰り返せることです。一方、教室では発音や表現へのフィードバックを受け、相手の反応に合わせて話す経験ができます。また、何を学べばよいか迷ったときに相談できる環境も、初心者にとって助けになります。
教室を選ぶときは、初心者向けの教え方、講師との相性、日本語で相談できる窓口、予約の柔軟さ、続ける期間の総額を確認しましょう。料金については料金とプラン、体験前の確認事項は初回予約前のご案内で紹介しています。
英語を話せるようになりたい方からよくある質問
英語が全く話せない場合、本当に3つの表現だけでよいですか?
最初の一歩としては十分です。3つを実際に使ったら、次の3つを加えます。少ない表現を使える状態にしてから増やすことで、「覚えたのに出てこない」を減らせます。
何歳からでも英語を話せるようになりますか?
年齢だけで始める時期を決める必要はありません。若い頃と同じ覚え方にこだわらず、自分の目的や経験に関係する表現を使い、無理のない頻度で続けることが大切です。世代別の始め方は、50代から英会話を始めるコツと60歳からの英会話教室の選び方も参考になります。
どれくらいで話せるようになりますか?
現在のレベル、目標、練習頻度によって異なるため、一律には言えません。まずは「自己紹介を3文言う」「旅行で一つ質問する」など、小さな到達点を置きましょう。以前できなかったことが一つできるようになった変化を記録すると、成長を確認しやすくなります。
b わたしの英会話なら、話せないところから始められます
b わたしの英会話は、英語を初めて学ぶ大人の女性を主な対象としたマンツーマン英会話スクールです。外国人のレッスン・パートナーと一対一で、自分の目的やペースに合わせて会話を練習できます。
日本人コンシェルジュへ、何から始めればよいか、どのように通えばよいかを相談できます。銀座、新宿、渋谷、横浜、二子玉川の各スクールの場所や雰囲気はスクール案内、実際に始めた方の体験は受講生の声をご覧ください。
まとめ|話せるようになる準備より、短い英語を一度使ってみよう
英語を話せるようになりたい大人初心者は、まず話したい場面を一つ決め、そこで使う短い表現を3つ選びましょう。音声をまねして声に出したら、安心できる相手との会話で一つ使います。そして、次に話す予定を先に入れておきます。
最初から文法を完璧にしたり、大量の単語を覚えたりする必要はありません。今日、一文を声に出せたなら、それが「英語を話せるようになる」ための最初の経験です。



