英会話レッスンで、講師がホワイトボードへ書いた単語や例文を、書き写す前に消してしまうことがあります。「今の表現を復習したかったのに」「ノートを取るのが遅いと思われそう」と焦り、次の説明まで聞き逃してしまう大人初心者もいます。
板書を全部書き写す必要はありませんが、復習に必要な情報が残らないなら、その場で講師へ待ってもらいましょう。Please don’t erase it yet.(まだ消さないでください)や、Could you give me a moment to write that down?(書き留める時間を少しいただけますか)と短く伝えられます。あわせて、何をノートに残すべきか講師へ確認すると、会話時間を減らしすぎずに済みます。
講師が板書をすぐ消す主な理由
講師が早く消すからといって、受講生を急かそうとしているとは限りません。
- 書いた内容を受講生がすでに理解したと思っている
- 次の説明に使うスペースが必要である
- 板書は説明の補助で、ノートへ写すものではないと考えている
- 受講生が書き写していることに気づいていない
- 会話時間を優先し、メモは最小限でよいと考えている
- 終了時間までに教材を進めようとしている
講師と受講生で、板書の役割について認識が違っている可能性があります。まず「あとで復習したいので、この一文だけ残したい」と目的を伝えましょう。
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(大山俊輔)
初心者の方ほど、板書を全部残さないと不安になりがちです。しかし、レッスンで持ち帰る内容は多いほど良いわけではありません。「今日もう一度使いたい一文」を残せれば、十分に価値があります。
まず板書のどこを残すか決める
ホワイトボードにある情報をすべて写そうとすると、講師の話を聞く時間や自分が話す時間が減ります。次のような情報を優先しましょう。
- 自分が言えなかった内容の自然な言い方
- 何度も間違えている単語や文法
- 次回も使いたい質問や返答
- 発音を直してもらった単語
- 宿題や次回までの練習内容
一般的な説明や教材に載っている例文は、ページ番号だけ残す方法もあります。何を写すべきか迷ったら、Which part should I write down?(どの部分を書き留めればよいですか)と尋ねます。
消されそうになったときに使える英語

まだ消さないでほしいと伝える
- Please don’t erase it yet.
まだ消さないでください。 - Could you wait a moment before erasing that?
それを消す前に少し待っていただけますか。 - I’m still writing.
まだ書いています。 - Just a moment, please.
少し待ってください。
長い文章を作る必要はありません。講師がイレーサーを持ったら、手で軽く合図しながらOne moment, please.だけでも伝わります。
書き留める時間をもらう
- Could you give me a moment to write that down?
それを書き留める時間を少しいただけますか。 - I’d like to review this later.
あとでこれを復習したいです。 - Could you leave this sentence on the board?
この文をボードに残していただけますか。
「ノートが遅いから待ってください」と謝るより、復習したいという目的を伝えると、講師も残すべき箇所を判断しやすくなります。
重要な部分を選んでもらう
- Which part is the most important?
どの部分が最も重要ですか。 - What should I review after the lesson?
レッスン後に何を復習すればよいですか。 - Could you underline the key phrase?
重要なフレーズに下線を引いていただけますか。
板書の中から一つか二つを選んでもらえば、メモの時間を短くできます。
レッスンの進め方を事前に調整する
毎回同じことが起こるなら、レッスン開始時に希望を伝えます。
「板書を書き写す前に消されると、復習したい表現が残せません。重要な部分を書いたときは、消す前に少し待っていただけますか。全部ではなく、今日覚えたい表現を一つか二つ残したいです」
英語なら、次のように短く頼めます。
I sometimes need a little more time to take notes. Could you check with me before erasing the board?
メモに少し時間が必要なことがあります。ボードを消す前に、私へ確認していただけますか。
終了前の数分を振り返り時間にし、講師が重要な表現をもう一度書く方法もあります。英会話レッスン後にフィードバックがないときの確認方法も参考にしてください。
写真を撮る場合は必ず確認する
ノートが追いつかないときは、ホワイトボードを撮影できる場合もあります。ただし、教室の規則、教材の著作権、ほかの受講生や講師の写り込みに注意が必要です。無断で撮影せず、毎回または教室のルールに沿って許可を取ります。
- May I take a photo of the board?
ボードの写真を撮ってもよいですか。 - I’ll make sure no one is in the photo.
誰も写真に入らないようにします。
確認事項や復習への使い方は、英会話レッスンの板書を写真に撮ってもよいかで詳しく解説しています。
教室スタッフへ相談するときの伝え方
講師へ伝えても毎回すぐ消される、直接言うと会話が止まってしまう場合は、スタッフへ相談します。
- 事実:板書を書き写している途中で消されることが多い
- 影響:焦って次の説明を聞き逃し、復習する内容も残らない
- 希望:重要な表現は消す前に確認し、30秒ほどメモ時間を取ってほしい
相談例は次のとおりです。
「ホワイトボードの例文をノートへ写している途中で次の内容に変わることが多く、焦って説明を聞き逃してしまいます。重要な表現だけで構いませんので、消す前に確認してもらい、少しメモ時間を取るよう共有していただけますか」
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(大山俊輔)
講師へ「待ってください」と言うことは、レッスンを止める迷惑な行動ではありません。必要な情報を持ち帰れる速度へ調整することも、教室で学ぶ大切な練習です。
初心者が避けたい行動
板書を一字一句すべて写す
ノート作りが目的になると、自分が話す時間が減ります。教材にある内容はページ番号を残し、自分に必要な訂正や表現を優先しましょう。
消されたあとも黙って焦る
消された内容は、もう一度書いてもらって構いません。Could you write that again?(もう一度書いていただけますか)と頼みましょう。講師の字が読みにくい場合は、英会話講師の字が読めないときの確認方法も役立ちます。
メモが遅いことを能力不足だと思う
英語を聞き、意味を理解し、必要な箇所を選び、文字にする作業には時間がかかります。初心者が遅いのは自然です。重要点を絞り、短い合図で待ってもらう力もレッスンで身につけられます。
板書は会話を止めずに復習へつなげる
ホワイトボードをすぐ消されるときは、その場で短く待ってもらい、残す情報を一つか二つに絞ります。毎回起こるなら、消す前に確認してもらうことや、終了前にメモ時間を設けることを相談しましょう。
レッスン中の確認やお願いに使える表現は、英会話レッスンで使える英語表現一覧でも確認できます。完璧なノートを作るより、「次回もう一度使いたい英語」を確実に持ち帰ることを目標にしてください。
講師選び・相性・レッスン調整の悩みをまとめて確認する方は、英会話講師との相性・レッスン調整ガイドをご覧ください。



