英会話教室のレッスンで、言いたい内容は頭にあるのに「ぴったりの英単語が出てこない」と止まってしまうことがあります。特に大人の初心者ほど、「もっと難しい単語を覚えてから話さなければ」と考えがちです。
けれども、英会話教室で最初に増やしたいのは、難しい英単語の数ではありません。すでに知っている基本語を使って、自分のことを短く伝える力です。この記事では、20年以上大人の初心者を見てきた英会話教室の現場から、後回しにしてよい難語と、先に使えるようにしたい基本語を整理します。
結論|英会話教室では「知っている難語」より「使える基本語」を優先する
大人の英会話初心者は、次の順番で語彙を増やすのがおすすめです。
- 自分がレッスンでよく話す基本語を使えるようにする
- 難しい一語が出ないときに、簡単な英語で説明する
- 仕事や趣味で本当に必要な専門語だけを足す
例えば、purchase が出なくても buy、reside が出なくても live、commence が出なくても start で、多くの日常会話は十分に伝わります。
難しい単語を「覚えてはいけない」という話ではありません。まずは、見れば分かる語彙よりも、口から出せる語彙を優先するということです。
しゅみすけ<br>(大山俊輔)
初心者が後回しにしてよい難しい英単語の例
次のような語は読解では役立ちますが、英会話教室の最初の段階では、右側の基本語を自分から使えれば十分です。
| 後回しにしてよい語 | 先に使いたい基本語 | 初心者向け例文 |
|---|---|---|
| purchase | buy | I bought a new bag. 新しいバッグを買いました。 |
| reside | live | I live in Yokohama. 横浜に住んでいます。 |
| commence | start | I started English lessons last month. 先月、英会話レッスンを始めました。 |
| utilize | use | I use this app every day. このアプリを毎日使います。 |
| inquire | ask | I asked my teacher a question. 先生に質問しました。 |
| obtain | get | I got a new job. 新しい仕事に就きました。 |
| approximately | about | It takes about 20 minutes. 20分くらいかかります。 |
| sufficient | enough | I don’t have enough time. 十分な時間がありません。 |
| assist | help | My friend helped me. 友人が助けてくれました。 |
| consume | eat / drink / use | I drink a lot of water. 私は水をたくさん飲みます。 |
左側の語にも使われる場面はあります。ただし、初心者が自分の日常や週末について話すとき、無理に難語へ置き換える必要はありません。英会話では、相手に伝わり、次のやり取りへ進めることが先です。
英会話教室で先に使えるようにしたい3種類の言葉
1.自分の生活を話す基本動詞
be / have / do / get / make / take / go / come / give / know / want / say / tell / talk / ask / work / useなどです。基本動詞は意味が広く、知っている名詞や前置詞と組み合わせれば、多くの内容を表せます。
基本動詞をレッスンで使う練習は、英会話教室で最初に覚えたい基本動詞20選でも紹介しています。
2.場所・時間・方向を足す前置詞
in / on / at / to / from / for / with / aboutなどです。基本動詞だけの短い文にも、場所や時間を一つ足せば、自分らしい情報になります。
I work.(働いています)から、I work at a hospital.(病院で働いています)のように広げられます。詳しくは英会話教室で最初に使いたい前置詞10選をご覧ください。
3.会話をつなぐ短い言葉
and / but / because / soなどです。長い一文を作ろうとせず、短い文をつなぐだけで話は広がります。
I was tired, but I enjoyed the lesson.
疲れていましたが、レッスンは楽しかったです。
英語の文を作る骨格そのものは、be-rize.comの日常英会話で自分のことを話す英文法10選で詳しく確認できます。
難しい一語が出ないときは、簡単な英語に分ける

例えば「炊飯器」という英単語が出ないとします。そこで黙り込む代わりに、次の三つの型を使えます。
- It is a machine.
機械です。 - You use it to cook rice.
ご飯を炊くために使います。 - It is like a pot.
鍋のようなものです。
正解の一語を当てるクイズではありません。相手が分かれば、その説明自体が立派な英会話です。
講師との短い会話例
Teacher: What did you buy last weekend?
週末に何を買いましたか?
Student: I bought a machine for cooking rice.
ご飯を炊くための機械を買いました。
Teacher: Oh, a rice cooker?
ああ、炊飯器ですか?
Student: Yes, a rice cooker! It is small and easy to use.
はい、炊飯器です!小さくて使いやすいです。
この会話では、生徒が最初から rice cooker を知っている必要はありません。簡単に説明した結果、講師から必要な単語を教えてもらえます。これこそ英会話教室を活用するメリットです。
しゅみすけ<br>(大山俊輔)
難しい単語も覚えた方がよい3つのケース
基本語を優先してよいからといって、すべての難語が不要なわけではありません。
- 仕事の専門用語:職種や業界で誤解なく伝える必要がある語
- 自分が何度も話すテーマの語:趣味、病気、家族、旅行などで頻繁に使う語
- 相手の話を理解するための語:自分では使わなくても、聞けば分かるようにしたい語
仕事で難しい語をどこまで使うかは、仕事で英語を話すときに難しい単語は必要?も参考になります。
次のレッスン前に用意するメモ
単語を100個覚えるより、次のメモを一枚作ってみましょう。
- 次回話したい出来事を一つ決める
- Iで始まる短い文を3文書く
- 分からない一語に丸をつける
- It is… / You use it to… / It is like…で言い換える
- レッスンで「もっと自然に言うと?」と講師に聞く
単語帳の使い方を見直したい方は、英語の学び直しに単語帳は必要?会話につながる覚え方も合わせてご覧ください。
まとめ|英会話教室では基本語を何度も使おう
英会話初心者が優先したいのは、難しい単語を大量に覚えることではありません。基本動詞、前置詞、短い接続語を組み合わせ、自分のことを伝えることです。
次のレッスンでは、難しい一語が出なくても止まらず、It is… / You use it to… / It is like…のどれか一つを使ってみてください。完璧な一語を知らなくても、会話は続けられます。




[…] 難語より基本語を優先する考え方は、英会話教室では難しい英単語を覚えなくても大丈夫?も参考にしてください。 […]