英語を学び直そうと単語帳を開いたものの、「覚えたはずなのに、会話になると出てこない」と感じたことはありませんか。
結論からいうと、単語帳は英語の学び直しに必須ではありません。ただし、使い方を決めれば便利な道具です。英会話が目的なら、難しい単語を増やすことより、すでに見聞きした基本単語を、実際の場面で口から出せるようにすることが大切です。
英語の学び直しに単語帳は必要?
単語帳には、学ぶ範囲を決めやすく、短時間でも取り組める良さがあります。忘れた語を調べ直す資料にもなります。一方、最初から最後まで暗記することが、そのまま英会話の上達につながるとは限りません。
会話が目的なら、単語帳は「全部覚える課題」ではなく、必要な言葉を拾う参考書や辞書として使うくらいでも十分です。教材選びに迷っている方は、英語の学び直し教材は何冊も必要?大人初心者が最初の1冊を選ぶ考え方も参考にしてください。
単語を覚えても会話で出てこない3つの理由
1.見てわかることと、自分で言えることは違う
単語帳では、英単語を見て日本語訳を思い出す練習が中心になりがちです。しかし会話では、「今伝えたいこと」に合う英語を自分で取り出します。認識できる語彙と、口から出せる語彙は別物です。
2.使う場面が結びついていない
日本語訳を一つ覚えても、いつ、どんな文で使うのかがわからなければ会話には出てきません。「予約を取る」「電車に乗る」「少し休む」のように、場面やかたまりで覚える必要があります。
3.会話より文章で使う語が多い場合がある
試験や読解向けの単語帳では、文章で見かけるフォーマルな語や、会話では使用頻度の低い語も扱います。もちろん大切な英語ですが、日常会話を始めたい人には優先順位が高くないことがあります。
たとえば、会話では purchase より buy、commence より start、reside より live のほうが自然に使われる場面が多くあります。難しい語を一つ覚えるより、身近な基本語を複数の場面で使えるほうが、会話の幅は広がります。
会話につながるのは、抽象的で使い回せる基本単語
口語でよく使われる単語には、短く、一つの日本語訳に固定しにくいものが多くあります。たとえば get は「手に入れる」だけでなく、到着する、受け取る、理解する、〜になるなど、多くの場面で使われます。
take、have、make、put、keep、leave なども同じです。意味が多くて覚えにくく見えますが、会話ではむしろ強みです。単語の中心にある「コアイメージ」をつかむと、知っている基本語で多くのことを表せます。

まず基本動詞・前置詞・助動詞の感覚に慣れよう
基本動詞は、場面と一緒に覚える
get を「得る」とだけ覚えず、get home、get a message、get tired のように実際に使う短い表現で覚えます。「I get home around seven.」のように自分の生活に置き換えて声に出すと、会話で取り出しやすくなります。
前置詞は、日本語訳より位置や方向をイメージする
in、on、at、to、for、from、up、out などは、基本動詞と組み合わさって表現を調整します。一対一の訳を増やすより、「中にある」「接している」「ある地点へ向かう」といった感覚を、絵や動きと結びつけましょう。
助動詞は、気持ちや距離感を添える
can、could、will、would、may、might などは、可能性、意思、丁寧さ、控えめな気持ちを伝えます。難しい単語だけでは伝えにくい話し手のニュアンスを、基本的な助動詞が支えてくれます。
単語を「話せる英語」に変える5つの覚え方
- 自分が使う語を選ぶ:仕事、趣味、家族、休日など、自分が話したいテーマから始めます。
- コアイメージをつかむ:訳を何個も並べる前に、語の中心の感覚を理解します。
- 自分の短い文を2〜3個作る:例文を丸写しせず、自分の予定や経験に置き換えます。
- 必ず声に出す:見てわかる状態から、口が動く状態へ移します。
- 会話で使い、言えなかった表現を残す:失敗した語ほど自分に必要な語です。復習リストへ戻しましょう。
毎日大量に覚えるより、1日に3〜5語でも「自分の文で言う」ほうが、英会話のための学び直しには向いています。順番に迷ったら、英語初心者は単語と文法どっちから?挫折しない学び直しの順番もあわせてご覧ください。
単語帳は捨てなくていい。使い方を変えよう
手元に単語帳があるなら、買い直す必要はありません。「自分が会話で使いそう」「実際に言えなくて困った」という語に印をつけ、その語だけ短い文にして声に出します。
新しく選ぶ場合も、掲載語数だけでなく、日常会話の例文や音声があるか、短いまとまりで復習できるかを確認しましょう。何冊も並行するより、一冊を確認用として使い、実際の会話へ持ち込むほうが迷いにくくなります。
基本語の感覚を動画でつかみたい方へ
b わたしの英会話の代表・しゅみすけが、基本動詞、前置詞、助動詞・準助動詞のコアイメージをYouTubeで解説しています。イラストで感覚をつかみたい方は、次の総集編も活用してみてください。
- 【イラスト付き/教材級】英会話の9割がわかるようになる基本動詞Top55【総集編】
会話の土台になる基本動詞を、イメージから整理できます。 - 【イラスト付き/教材級】死ぬまで忘れない – 英会話でよく使われる前置詞Top50を完全イメージ化【総集編】
前置詞の位置・方向・関係を視覚的に理解できます。 - 【完全版/教材級】ネイティブの頭の中が透けて見える!英語の「助動詞・準助動詞」コアイメージ総集編
助動詞が持つ確信度や距離感をつかめます。
b わたしの英会話が、口語英語を大切にする理由
b わたしの英会話では、大人初心者が「知っているのに話せない」状態から抜け出せるよう、教材やコースで扱う単語・表現を極力、実際の会話で使う口語英語に絞っています。
目指すのは、難しい単語をたくさん知ることではありません。見たこと、聞いたことのある基本単語を組み合わせ、自分のことを自分の言葉で話せるようになることです。マンツーマンのレッスンでは、覚えた表現を使い、より自然な言い方へ直しながら「使える語彙」に変えていきます。
独学との使い分けは、英語の学び直しは独学と英会話スクール、どっちがいい?も参考になります。
まとめ:増やす前に、知っている単語を使えるようにしよう
単語帳は役立ちますが、会話が目的なら全語を暗記する必要はありません。まずは基本動詞・前置詞・助動詞の感覚をつかみ、自分の短い文で声に出し、実際の会話で使ってみましょう。
単語が出てこないのは、語彙力がゼロだからとは限りません。知っている単語を取り出す練習が足りないだけ、ということも多くあります。今ある知識を会話につなげるところから始めてみてください。
知っている単語を、会話で使える言葉へ
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大人初心者向けに、勉強の順番・独学と教室・最初の1ヶ月・続け方まで全体を整理したい方は、大人初心者の英会話は何から始める?勉強法・教室選び・続け方の完全ガイドをご覧ください。
仕事で必要な文法・語彙の範囲と、知っている英語を会話の速度で使う方法は、ビジネス英会話初心者は中学英語からで大丈夫?仕事で必要な範囲で詳しく解説しています。
難しい単語を探して説明が止まってしまう方は、仕事で英語を話すときに難しい単語は必要?伝わる説明の作り方もご覧ください。基本動詞、短い文、具体例、言い換えで仕事の内容を伝える方法を紹介しています。
基本動詞・前置詞・助動詞を、日本語訳ではなくイメージで学ぶ方法は、be:RIZEの「英会話で重要なコア単語とは?」で詳しく解説しています。


