「英語を学び直すなら、やっぱり中学英語からでしょうか?」
大人になって英会話を始めようとすると、多くの方が最初に迷うところです。中学1年生の教科書から全部復習したほうがよいのか、高校英語まで必要なのか。文法を忘れたまま英会話教室へ行ってもよいのか。不安になり、参考書を何冊も揃えたものの、勉強を始める前に疲れてしまうこともあります。
結論からお伝えすると、大人の英語の学び直しは、中学英語を土台にすれば十分始められます。ただし、中学校で習った内容を最初から最後まで完璧に覚え直してから会話を始める必要はありません。
大切なのは、英会話でよく使う範囲を絞り、「分かる」だけで終わらせず、自分のことを話すために少しずつ使ってみることです。この記事では、大人の初心者が英会話のために押さえたい中学英語の範囲と、無理なく学び直す順番をご紹介します。
大人の英語学び直しは中学英語からで大丈夫
日常英会話の土台になる文の多くは、中学校で学ぶ単語と文法でできています。
- I live in Tokyo.(東京に住んでいます)
- I like traveling.(旅行が好きです)
- I went to Kyoto last week.(先週、京都へ行きました)
- I want to visit Canada.(カナダを訪れたいです)
- Could you say that again?(もう一度言っていただけますか?)
どれも難しい構文ではありません。それでも、自己紹介、趣味、過去の出来事、希望、聞き返しなど、実際の会話に必要なことを伝えられます。
大人の学び直しで目指したいのは、学校のテストで100点を取ることではなく、知っている基礎を会話で使える状態に戻すことです。「中学英語を全部忘れた」と感じていても、見たり聞いたりすれば思い出せる内容は意外に多くあります。ゼロから新しく覚えるというより、眠っている知識を少しずつ起こすイメージで始めましょう。
中学英語を全部やり直す必要はありません
中学英語が大切だと聞くと、教科書や文法書を1ページ目から順番に終えなければならないように感じるかもしれません。しかし、英会話が目的なら、すべての単元を同じ深さで学び直す必要はありません。
たとえば、文法用語を正確に説明できることより、「私は〜です」「私は〜します」「昨日〜しました」「〜したいです」という文を、自分の内容に置き換えて言えることのほうが先です。
細かな例外や、試験で間違いを見つけるための知識は、必要になったときに戻れば構いません。最初から範囲を広げすぎると、覚えることばかりが増え、いつまでも会話を始められなくなります。
英会話の練習と基礎の復習は、順番ではなく並行して進めるのがおすすめです。今週覚えた文を今週のうちに口に出す。その小さな往復が、知識を「使える英語」に変えていきます。
英会話に必要な中学英語の範囲は、まずこの5つ
1.be動詞と一般動詞で、自分のことを短く話す
最初に押さえたいのは、英語の文の基本的な骨格です。
- I am tired.(疲れています)
- I work in Shibuya.(渋谷で働いています)
- I have two cats.(猫を2匹飼っています)
「誰が」「どのような状態か」「何をするか」を短く組み立てられれば、会話の土台ができます。長く立派な文を作ろうとせず、まずは一文で一つのことを伝えましょう。
2.現在・過去・未来を大まかに使い分ける
日常会話では、今の習慣だけでなく、昨日の出来事や今後の予定もよく話します。
- I usually cook at home.(普段は家で料理します)
- I watched a movie yesterday.(昨日、映画を観ました)
- I’m going to meet my friend tomorrow.(明日、友人に会う予定です)
不規則動詞を一度に大量暗記する必要はありません。まずは自分がよく使う動詞から、現在形・過去形・未来の言い方をセットで覚えると実用的です。
3.疑問文と聞き返しで、会話を続ける
英会話は、自分が正しい文を発表する場ではなく、相手とのやり取りです。質問できると、会話は大きく広がります。
- Do you like music?(音楽は好きですか?)
- Where did you go?(どこへ行きましたか?)
- What does that mean?(それはどういう意味ですか?)
- Could you speak more slowly?(もう少しゆっくり話していただけますか?)
疑問詞や疑問文の形に加えて、聞き取れなかったときの一言を早めに持っておくと安心です。すべて聞き取れるようになるまで待つのではなく、分からないと伝えることも会話力の一部です。
4.助動詞で、希望・可能・お願いを伝える
can、will、would、shouldなどの助動詞を使えると、言えることが一気に増えます。
- I can come on Friday.(金曜日なら来られます)
- I would like some coffee.(コーヒーをいただきたいです)
- Can I try this on?(これを試着してもよいですか?)
文法上の細かな分類を暗記するより、旅行、買い物、仕事など、自分が使いたい場面ごとに短い文で覚えましょう。
5.前置詞と基本単語で、情報を少し足す
短い骨格が言えるようになったら、場所、時間、相手などの情報を後ろに加えます。
- I studied English at home.
- I went shopping with my sister.
- We have a meeting at three.
最初から複雑な長文を作らなくても、「誰が・どうする」を先に言い、そのあとに小さな情報を足せば十分です。日本語の完成した長い文を丸ごと英訳しようとしないことが、言葉に詰まりにくくなるコツです。

高校英語や難しい単語は、いつ必要になる?
旅行先で簡単なやり取りをしたい、趣味や日常について話したいという段階なら、まずは中学英語を使えるようにすることを優先して問題ありません。
高校英語が不要という意味ではありません。仕事で詳しい説明をする、ニュースや専門的な内容について意見を述べる、資格試験に挑戦するといった目的では、語彙や表現の幅を広げる必要があります。
ただし、それも中学英語の土台を使いながら、必要なものを後から足していけば大丈夫です。難しい表現を先に集めるより、簡単な英語で自分の考えを伝えられるほうが、会話では役立ちます。
文法を完璧にしてから英会話を始めなくてよい理由
文法の勉強だけを続けていると、問題を見れば答えられても、会話の場では言葉が出てこないことがあります。これは能力不足ではなく、知識を取り出す練習が足りていないだけです。
たとえば過去形を復習したら、その日に「昨日したこと」を3文だけ声に出します。
- I worked at home.
- I had lunch with my friend.
- I watched TV after dinner.
このように、学んだ内容をすぐ自分の日常へ置き換えると、文法が会話と結びつきます。間違いがあっても構いません。実際に口にしたからこそ、「ここが分からない」「この言い方を知りたい」という次の課題が見つかります。
外国人講師との会話に緊張する方は、外国人講師が怖い・緊張する初心者へも参考にしてください。準備してから挑戦するのではなく、安心して間違えられる場所で準備と実践を繰り返す考え方をご紹介しています。
大人初心者が中学英語を学び直す4週間の進め方
最初の1ヶ月は、次のように範囲を小さく区切ると続けやすくなります。
- 1週目:be動詞・一般動詞を使い、自己紹介を5文作る
- 2週目:現在・過去・未来を使い、普段・昨日・今後の予定を話す
- 3週目:よく使う質問と聞き返し表現を5つ練習する
- 4週目:旅行・仕事・趣味など、使いたい場面で短い会話を試す
毎日1時間できなくても、10分で一文を声に出せれば前進です。週末にまとめて文法問題を解くより、短時間でも何度も思い出すほうが定着しやすくなります。
全体の始め方を整理したい方は、クラスターの親記事大人の英語の学び直しは何から始める?初心者が迷わない5つのステップもあわせてご覧ください。
独学だけで不安なら、英会話教室で「使う時間」をつくる
参考書やアプリを使った独学は、自分のペースで基礎を確認できる点が魅力です。一方で、自分の英文が伝わるか、発音が通じるか、どこまで復習すればよいかを一人で判断しにくいこともあります。
英会話教室では、今のレベルと目的に合わせて、覚えた中学英語を実際のやり取りで使えます。とくにマンツーマンなら、周囲の進度を気にせず、分からないところで止まり、同じ表現を何度でも練習できます。
「中学英語を復習してから教室へ」と考えなくて大丈夫です。むしろ教室で話してみることで、自分に必要な復習範囲が分かります。独学か教室かの二者択一ではなく、自宅で短く復習し、レッスンで使うという組み合わせが現実的です。
b わたしの英会話なら、忘れているところから自分のペースで始められます
b わたしの英会話は、女性限定・初心者専門のマンツーマン英会話教室です。英語から長く離れていた方や、「文法をほとんど忘れてしまった」と感じる方も、それぞれの現在地から始められます。
レッスンでは、外国人のレッスンパートナーと実際に会話しながら、必要な単語や文の形を確認します。日本人コンシェルジュにも学び方や通い方を相談できるため、何を復習すればよいか分からない段階でも安心です。
体験レッスンは、英語力を試される試験ではありません。今の悩みや目的を整理し、自分に合う学び方を確かめる時間です。講師についてはレッスンパートナー、費用や受講方法は料金・プランをご覧ください。
まとめ|中学英語は「全部覚えてから」ではなく「使いながら」戻そう
大人の英語学び直しは、中学英語からで大丈夫です。ただし、教科書を最初から最後まで終えてから英会話へ進む必要はありません。
まずは、短い文の骨格、現在・過去・未来、質問、助動詞、よく使う単語を、自分の生活に置き換えて声に出してみましょう。高校英語や難しい語彙は、目的に応じて後から足せます。
忘れていることは、始められない理由ではありません。今日、自分について一文言ってみる。その一文が、大人の英語の学び直しの十分なスタートです。



