「もう一度英語を勉強したい。でも、何から始めればよいのか分からない」
学生時代以来ほとんど英語を使っていない方や、参考書・アプリ・英会話などを何度か試したものの続かなかった方にとって、学び直しの最初の難関は英語そのものではありません。選択肢が多すぎて、始める順番を決められないことです。
結論からお伝えすると、大人の英語学び直しは「目的を決める→現在地を知る→必要な基礎だけ戻す→すぐ使う」の順番で進めれば大丈夫です。中学・高校の教科書を最初から全部やり直して、完璧になってから会話を始める必要はありません。
この記事では、英語に長いブランクがある大人初心者の方へ、何から、どの順番で学び直せばよいのかを6つのステップでご紹介します。各ステップから詳しい解説記事も読めるため、迷ったときのロードマップとしてお使いください。
大人の英語学び直しで最初に迷ってしまう理由
英語の学び直しを始めようとすると、次のような選択肢が一度に目に入ります。
- 中学英文法を最初から復習する
- 単語帳を一冊覚える
- 英会話アプリを始める
- 海外ドラマや動画を観る
- オンライン英会話を受ける
- 英会話教室へ通う
どれも学習方法として間違いではありません。ただし、目的と現在地が決まっていないまま教材だけを選ぶと、「この方法で合っているのかな」と不安になり、別の教材へ移りやすくなります。
また、大人は学校の試験のために英語を勉強するとは限りません。海外旅行を楽しみたい方、外国人と日常会話をしたい方、仕事で必要になった方では、先に身につけたい内容が違います。まずは勉強法ではなく、英語を使いたい場面から決めることが大切です。
学生以来英語を使っていない大人でも話せるようになるのかが不安な方は、ブランクとの向き合い方もあわせてご覧ください。
大人の英語学び直しロードマップ|初心者の6ステップ
ステップ1.英語を使いたい場面を一つ決める
最初に、英語ができるようになった未来を具体的な場面にします。
- 海外旅行でホテルやレストランのやり取りをしたい
- 外国人の友人と簡単な日常会話をしたい
- 仕事で自己紹介や短い受け答えをしたい
- 字幕に頼りすぎず映画を楽しみたい
- 定年後の趣味として長く続けたい
最初から「英語をペラペラにする」という大きな目標を置かなくても構いません。「旅行で注文する」「自分の趣味について1分話す」など、使う場面を一つに絞ると、必要な単語や表現を選びやすくなります。
ステップ2.できないことより、残っている英語を確認する
次に、簡単な英語を見たり聞いたりして、現在地を確認します。難しい試験を受ける必要はありません。
- I live in Tokyo. の意味が分かる
- I like music. のような短い文を作れる
- 昨日したことを英語で一文言える
- 簡単な質問なら、ゆっくり聞けば分かる
- 単語は分かるが、口からすぐ出てこない
大人の学び直しは、ゼロから新しい言語を覚えることとは少し違います。忘れたと思っていても、見れば思い出せる知識は意外に多く残っています。現在地を確認する目的は、点数をつけることではなく、どこから戻れば安心かを知ることです。
英会話教室での確認方法は、英会話教室のレベル分けと初心者のスタート地点で詳しく解説しています。
ステップ3.中学英語の「会話で使う範囲」へ戻る
日常英会話の土台は、中学英語で十分に作れます。ただし、教科書の全ページや細かな文法用語を完璧に覚え直す必要はありません。
最初に戻りたいのは、次のような範囲です。
- be動詞と一般動詞
- 現在・過去・未来の基本
- 疑問文と否定文
- can、will、wouldなどの基本的な助動詞
- 場所や時間を足す基本的な前置詞
大切なのは、ルールを説明できることより、自分の内容に置き換えて一文言えることです。過去形を復習したら、その日に「昨日したこと」を3文話す。このように、復習と会話を同時に進めます。
必要な範囲と優先順位は、大人の英語学び直しは中学英語からで大丈夫かをご覧ください。
ステップ4.単語と文法を別々に仕上げようとしない
「単語を先に覚えるべきか、文法から始めるべきか」と迷う方は多いですが、どちらかを完成させてから次へ進む必要はありません。
たとえば、旅行が目的なら、go、stay、eat、want、needなどの基本動詞を覚えながら、次のような短い文にします。
- I want to go there.
- I stayed for three days.
- I need some help.
単語は文の中で使うと、意味だけでなく使い方も一緒に覚えられます。文法も問題集の正解としてではなく、自分のことを伝えるための骨格として理解できます。
英会話初心者は単語と文法のどちらから始めるべきかでも、並行して学ぶ方法をご紹介しています。
ステップ5.教材を一つに絞り、毎週「聞く・話す」まで行う
学び直しを始めた直後は、新しい教材を集めること自体が楽しく感じられます。しかし、参考書、動画、アプリを同時に増やすほど、どれも途中で止まりやすくなります。
最初の1〜3か月は、基礎を確認できる教材を一つ決めましょう。そして一つの単元について、次の小さな流れを作ります。
- 例文の意味と形を確認する
- 音声を聞く
- 声に出してまねする
- 主語や単語を自分の内容に変える
- 人との会話で一度使う
一冊を最後まで急いで終えることより、覚えた表現を一度でも口から出すほうが、英会話にはつながります。教材を増やしたくなったときは、英語の学び直しで挫折しない教材の選び方も参考にしてください。

ステップ6.独学と英会話を目的に合わせて組み合わせる
単語・文法の確認や音声の反復は、一人でも進められます。一方で、自分の文が伝わるか試すこと、相手の質問へその場で答えること、自分では気づきにくい癖を直すことは、人との会話があるほうが進めやすくなります。
そのため、学び直しでは「独学か英会話教室か」の二者択一ではなく、役割を分ける方法もおすすめです。
- 自宅:単語・文法の確認、音声を聞く、短い文を準備する
- レッスン:準備した英語を使う、質問へ答える、伝わる形に直す
費用や時間、学習の目的によって適した割合は変わります。詳しくは、英語を基礎からやり直すなら独学と英会話教室はどっちがよいかをご覧ください。
最初の3か月は「基礎を終わらせる期間」ではありません
大人初心者の最初の3か月は、中学英語をすべて終える期間ではなく、学習と会話の小さな循環を作る期間です。
1か月目|現在地を確認し、短い文へ戻る
- 目的と使いたい場面を決める
- 教材を一つに絞る
- be動詞・一般動詞の短い文を復習する
- 自己紹介を3〜5文作る
2か月目|過去・未来・質問を足す
- 昨日したことを短く話す
- 週末や旅行の予定を話す
- 基本的な質問を3つ持つ
- 聞き返しの表現を使う
3か月目|自分の話題でやり取りを増やす
- 趣味や仕事について1分話す
- 相手の質問へ短く答える
- 答えに一文だけ情報を足す
- 苦手な項目を教材へ戻って確認する
進み方は人によって違います。週1回のレッスンでも、自宅で短い復習を重ねれば学んだ内容を定着させられます。詳しくは、英会話教室は週1回でも効果があるのかをご覧ください。
大人の英語学び直しで避けたい5つの遠回り
1.完璧になってから話そうとする
文法や単語を全部覚えるまで待っていると、会話を始める日はなかなか来ません。今週覚えた一文を、今週使うことから始めましょう。
2.教材を次々と変える
新しい教材には知らない内容が多く、成長しているように感じます。しかし、英会話では知識を増やすだけでなく、同じ基本表現を何度も取り出す練習が必要です。
3.難しい単語から覚える
日常会話では、難しい単語よりも、基本動詞や前置詞を組み合わせる力が役立ちます。自分がよく話す話題の単語から増やしましょう。
4.聞き流すだけで終える
音声を聞くことは大切ですが、自分で声を出し、少し変えて言うところまで行うと、会話で取り出しやすくなります。
5.毎日長時間できないと意味がないと思う
忙しい大人は、毎日完璧に勉強できない週もあります。10分の音読、レッスン前の例文3つなど、再開しやすい小さな単位を作ることが継続につながります。
独学で止まりやすいときは、英会話教室を使ってもよい
一人で基礎を戻せる方もいれば、何を選ぶか考えるだけで止まってしまう方もいます。次のような状態が続く場合は、英会話教室や講師の力を借りるのも一つの方法です。
- 教材を買っても最初の数ページで止まる
- 自分のレベルに合っているか判断できない
- 英語を声に出すのが恥ずかしい
- 文は作れるが、質問されると答えられない
- 間違いが怖くて会話を始められない
英語ができるようになってから教室へ行くのではありません。分からないことや言えないことを確認しながら進めるために、初心者向けの教室があります。英会話教室は全くの初心者でも大丈夫かもあわせてご覧ください。
b わたしの英会話では、学び直しの現在地から始めます
b わたしの英会話は、英語を初めて学ぶ方や、学生時代以来長いブランクがある方を主な対象とする、女性限定・初心者専門のマンツーマン英会話教室です。
決められたクラスの進度へ無理に合わせるのではなく、現在の英語力、これまでの学習経験、旅行・趣味・仕事など英語を使いたい目的を確認して、レッスン内容を調整します。
マンツーマンのため、「中学英文法を少し戻したい」「まずは自己紹介を言えるようになりたい」「外国人講師の英語を聞くことから慣れたい」といった小さな出発点からでも始められます。
料金やプランは料金・プランのご案内、実際の体験内容は体験レッスンをご検討中の方へでご確認いただけます。
まとめ|学び直しは「思い出す・使う」を小さく繰り返す
大人の英語学び直しは、学生時代の英語を最初からすべてやり直すことではありません。眠っている基礎を必要なところから思い出し、自分の目的に合わせて使える形へ変えていくことです。
- 英語を使いたい場面を一つ決める
- 残っている英語を確認する
- 中学英語の会話で使う範囲へ戻る
- 単語と文法を短い文で一緒に学ぶ
- 教材を一つに絞り、聞く・話すまで行う
- 独学と英会話を目的に合わせて組み合わせる
最初の目標は、難しい英語をたくさん知ることではありません。知っている簡単な英語を、一文でも自分の口から出せるようにすることです。「何から始めよう」と迷ったら、まず今日、自分が英語で話したいことを一つ決め、短い文を3つ作るところから始めてみてください。
アプリで学び直したい方へ: 大人の英語学び直しにアプリは使える?では、アプリが得意な学習と独学で詰まりやすいポイントを解説しています。


