「仕事で英語が必要になりそう」「いつか海外旅行で自分の言葉を使いたい」「学生時代に苦手だった英語を、もう一度やり直したい」。
社会人になってから英語を学び直そうと思うきっかけは、人によってさまざまです。一方で、始めようとした瞬間に「中学英語から全部やり直すべき?」「単語と文法のどちらが先?」「仕事が忙しいのに続けられる?」と迷ってしまう人も少なくありません。
けれども、大人の英語学習は、学生時代と同じ方法で最初から教科書をやり直す必要はありません。今の目的に必要な英語を選び、短い時間でも実際に使いながら覚えることが大切です。
社会人の「ゼロから」は、本当にゼロではない
英語から長く離れていると、「単語も文法も全部忘れた」「自分はゼロからやり直さないといけない」と感じるかもしれません。
しかし、学生時代に一度でも英語を学んだ経験があれば、完全なゼロではありません。I am、I like、I want、I wentなど、見れば意味を思い出せる表現もあるはずです。大人の学び直しでは、この残っている知識を掘り起こし、会話で使える形へつなぎ直していきます。
まずは「全部忘れた」と決めつけず、簡単な英文を見て、どこまで分かるかを確認しましょう。学生以来のブランクが気になる方は、学生以来英語を使っていない大人へ|忘れていても話せるようになる?も参考にしてください。
最初に決めたいのは教材ではなく「英語で何をしたいか」
英語を学び直すとき、最初に教材やアプリを探す人は多いものです。しかし、その前に考えたいのが「英語を使って何をしたいか」です。
- 海外旅行で買い物や食事を自分で楽しみたい
- 外国人のお客様へ簡単な案内をしたい
- 仕事のメールや会議で困らないようにしたい
- 海外ドラマや映画を、少しでも英語で理解したい
- 趣味として外国人と会話できるようになりたい
目的が違えば、優先して覚える単語や場面も変わります。旅行が目的なら空港・ホテル・レストラン、仕事なら自己紹介・説明・確認・質問などが入口になります。
立派な目標でなくても大丈夫です。「次の海外旅行で一度は自分から質問する」「英語で自己紹介を一分続ける」など、使う場面が想像できる目標のほうが、日々の学習内容を決めやすくなります。
忙しい大人が英語を学び直す5つのステップ
ステップ1:現在地を簡単に確認する
最初から難しい試験を受ける必要はありません。簡単な自己紹介を書いてみる、短い英文を読んでみる、知っている単語だけで一日の出来事を話してみる。この程度でも、今できることと詰まるところが見えてきます。
ステップ2:中学英語の「会話に使う部分」を思い出す
大人初心者が最初に使う日常会話の多くは、中学英語の範囲で組み立てられます。ただし、文法用語をすべて暗記し直すのではなく、主語と動詞を置いて短い文を作ることから始めましょう。
詳しい範囲は、大人の英語学び直しは中学英語からで大丈夫?で解説しています。
ステップ3:よく使う単語を短い文で覚える
単語帳の日本語訳だけを覚えても、会話の瞬間に文章が出てくるとは限りません。たとえばscheduleを覚えるなら、My schedule is busy this week. のように、自分が使いそうな短い文にします。
単語と文法の優先順位で迷う方は、英会話初心者は単語と文法のどちらから始める?もご覧ください。
ステップ4:声に出して、自分のことを話す
読んで分かる英語と、自分で話せる英語は同じではありません。覚えた文は、必ず一度声に出してみましょう。通勤中に頭の中で英文を作る、帰宅後に今日あったことを三文だけ話すなど、小さな練習で構いません。
ステップ5:実際の相手との会話で試す
一人で準備した英文は、会話で使って初めて「自分の言葉」になっていきます。相手の反応を聞き、質問され、うまく言えなかった部分を次の学習材料にする。この往復が、学び直しを実践的な英会話へ変えてくれます。
忙しい社会人は「毎日1時間」を目標にしなくていい
仕事や家事がある大人にとって、毎日まとまった学習時間を確保するのは簡単ではありません。最初から高い目標を立てると、一日できなかっただけで挫折した気持ちになりがちです。
まずは一日15〜20分でも構いません。たとえば次のように分けられます。
- 朝の5分:前日に作った英文を音読する
- 移動中の5分:短い英語を聞く
- 夜の10分:今日の出来事を三文作る
大切なのは、時間の長さよりも「いつ、何をするか」を決めることです。「時間があったら勉強する」ではなく、歯磨きや通勤のように、すでにある生活動線へ組み込みましょう。
教材は一度に増やしすぎない
学び直しを始めると、文法書、単語帳、アプリ、動画、音声教材など、さまざまな選択肢が目に入ります。しかし、複数の教材へ少しずつ手を出すと、どれも途中になり、自分が進んでいる感覚を持ちにくくなります。
最初は軸になる教材を一つ決め、分からない部分を補うために動画やアプリを使うくらいで十分です。教材選びについては、英語の学び直しで挫折しない教材の選び方も参考になります。
独学で始めるか、英会話教室を使うか
基礎文法の確認や単語の復習は、独学でも進められます。一方で、「読めば分かるのに話せない」「自分の英文が通じるか分からない」「一人では後回しにしてしまう」という場合は、会話相手や学習を続ける仕組みが役立ちます。
特にマンツーマンレッスンでは、自分の仕事、趣味、旅行予定などに合わせて会話を練習できます。初心者の場合は、分からないまま会話が進まないこと、間違いを急かされないこと、レッスン外の学習も相談できることを確認すると安心です。
独学と教室の違いは、英語を基礎からやり直すなら独学と英会話教室はどっちがいい?で詳しく比較しています。
英語の学び直しで避けたい3つのこと
- 最初から完璧な計画を作る:生活に合うかどうかは、始めてみないと分かりません。まず一週間試し、調整しましょう。
- 覚えてから話そうとする:知識が全部揃う日は来ません。知っている単語だけでも、早い段階から使ってみることが大切です。
- 学生時代の苦手意識で自分を判断する:テストの点数と、相手に伝える力は同じではありません。大人には経験や話したい内容という強みがあります。
まとめ|忙しい大人ほど、小さく始めよう
社会人が英語をゼロから学び直すときに必要なのは、最初から何時間も勉強することではありません。
- 英語を使いたい場面を一つ決める
- 中学英語の会話に必要な部分を思い出す
- よく使う単語を自分の文にする
- 短時間でも声に出す
- 実際の会話で試し、次の課題を見つける
この順番なら、仕事や家事で忙しくても無理なく始められます。「ゼロから全部やり直す」のではなく、今ある知識と経験を、使える英語へつなぎ直していきましょう。
b わたしの英会話は、英語を学び直したい大人女性・初心者のためのマンツーマン英会話スクールです。一人ひとりの生活や目的に合わせ、無理なく話し始められるレッスンをご用意しています。
関連記事
- 大人の英語学び直しは何から始める?初心者向けロードマップ
- 英語を話せるようになりたいけど何から始める?大人初心者の5ステップ
- 大人の英語学び直しは中学英語からで大丈夫?
- 英語を基礎からやり直すなら独学と英会話教室はどっちがいい?
大人初心者向けに、勉強の順番・独学と教室・最初の1ヶ月・続け方まで全体を整理したい方は、大人初心者の英会話は何から始める?勉強法・教室選び・続け方の完全ガイドをご覧ください。


