英会話レッスンで講師の説明を聞きながら、「全部書いておかないと忘れそう」と焦ったことはありませんか。書くことに集中すると会話へ入れず、逆に何も書かないと、帰宅したころには大切な訂正を思い出せないことがあります。
初心者のレッスンノートは、授業内容をきれいに清書するためのものではありません。次の会話で使いたい英語を、あとから取り出せるようにする道具です。
この記事では、英会話レッスン中に何を書くか、講師の話を聞きながらどうメモするか、紙とスマートフォンのどちらがよいか、レッスン後にノートをどう使うかを具体的に紹介します。
先に結論|レッスンノートには4つだけ残す
英会話レッスンのノートには、次の4項目を残せば十分です。
- 言いたかったのに言えなかったこと
- 講師に直してもらった英語
- 次回使いたい一文
- 今日できたこと
新出単語や文法説明をすべて書き写す必要はありません。1回のレッスンで、それぞれ一つずつでも立派な記録になります。
しゅみすけ(大山俊輔)
ノートをたくさん書いた日が、よいレッスンとは限りません。書いている間に会話が止まるなら、まず印だけつけて講師とのやり取りへ戻りましょう。あとで見たときに「次はこれを言おう」と分かれば十分です。
「b わたしの英会話」創業者。20年以上、大人の英会話初心者を見てきました。
英会話レッスン中にノートへ書く4項目
1.言いたかったのに言えなかったこと
最も価値があるのは、難しい単語ではなく、自分が本当に言いたかった内容です。日本語のまま短く残しても構いません。
- 姉と鎌倉へ行った
- 電車が混んでいて疲れた
- 最近、部署が変わった
レッスン中に英語が出なければ、日本語で「姉・鎌倉」などとメモし、講師へ How can I say this in English?(これは英語でどう言えばよいですか?)と聞きます。
講師が長い英文を提案した場合も、最初から全部を覚えようとせず、初心者が使える短さへ分けましょう。
I went to Kamakura.
With my sister.
It was crowded, but we had fun.
完璧な一文でなくても、短い文をつなげれば伝えられます。
2.講師に直してもらった英語
自分が言った文と、講師が直した文を上下または左右に並べます。正解だけを書くより、どこが変わったかを思い出しやすくなります。
| 自分が言った文 | 講師の訂正 |
|---|---|
| I enjoyed very much. | I enjoyed it very much. |
| I went shopping yesterday with my sister. | I went shopping with my sister yesterday. |
訂正箇所へ丸や下線を引くだけで十分です。文法用語を長く書き込むより、「何を足したか」「語順をどう変えたか」が見える形にします。
3.次回使いたい一文
講師が使った自然な言い方や、直してもらった文から、次回使いたいものを一つ選び、星印をつけます。
- ★ That sounds relaxing.(それはゆっくりできそうですね)
- ★ I’ve been busy at work lately.(最近、仕事が忙しいです)
- ★ Let me think for a moment.(少し考えさせてください)
「覚えておきたい表現」を増やしすぎず、次のレッスンで実際に使う一文を決めるのがポイントです。
4.今日できたこと
レッスンノートが間違いの記録だけになると、見返すのがつらくなります。最後に、今日できたことを日本語で一行書きましょう。
- 聞き取れないときに、もう一度お願いできた
- 前回覚えた表現を使えた
- 短くても自分から質問できた
月単位で見返すと、点数では見えにくい会話上の変化が分かります。

ノートの取り方|1ページを4つに分ける
新しいノートを用意したら、見開きや1ページを4つの欄に分けます。上段に「言えなかったこと」「講師の訂正」、下段に「次回使う一文」「今日できたこと」を置くと、レッスンの流れに沿って書きやすくなります。
ページ上部には、次の3点だけ記録します。
- 日付
- 講師名
- 話したテーマ(週末、仕事、旅行など)
教材のページ番号がある場合は加えてもよいですが、色分けや装飾へ時間をかける必要はありません。
講師の話を聞きながら全部書かない
マンツーマンレッスンでは、ノートを書いている間、講師が待ってくれることがあります。しかし、毎回長く待ってもらうと、せっかくの会話時間が減ります。
その場では、次のような短いメモで十分です。
- 単語を一つだけ書く
- 訂正された箇所へ丸をつける
- 後で確認したい部分へ「?」をつける
- 講師にノートやチャットへ書いてもらう
書き留めたいときは、講師へ短くお願いできます。
Could you write that down for me?
それを書いていただけますか?Could you type it in the chat?
チャットに入力していただけますか?Can I take a quick note?
少しメモしてもよいですか?
紙のノートとスマートフォンはどちらがよい?
どちらでも構いません。大切なのは、次回のレッスン前に開けることです。
| 方法 | 向いている人 | 注意点 |
|---|---|---|
| 紙のノート | 手を動かすと整理しやすい人、画面を見ずに講師と話したい人 | ページが増えると探しにくいため、星印や付箋を使う |
| スマートフォン・タブレット | オンライン受講者、検索や持ち運びを重視する人 | 入力に集中しすぎず、講師との会話へ戻る |
| 併用 | レッスン中は紙、復習用の重要文だけスマートフォンへ残したい人 | すべてを二重に清書しない |
おすすめは、レッスン中に使う場所を一つ決め、重要な一文だけ別の場所へ移す方法です。複数のアプリやノートへ同じ内容を写し続けると、整理自体が宿題になります。
初心者が避けたいノートの取り方
新しい単語を全部書く
知らない単語をすべて同じ重要度で書くと、自分が使う語が埋もれます。近いうちに自分の会話で使いそうな1~3語を優先し、短い文で残しましょう。
黒板や教材をそのまま写す
教材に書いてある内容は、あとから読み返せます。ノートには教材にないもの、つまり自分の発言、講師の訂正、自分用の例文を残します。
家できれいに清書し直す
清書によって理解できる場合もありますが、毎回すべてを書き直す必要はありません。その時間があるなら、星印をつけた一文を声に出し、自分の内容へ置き換えるほうが会話練習になります。
しゅみすけ(大山俊輔)
20年以上初心者の方を見ていると、ノートがきれいな人より、前回の一文を次のレッスンで使う人のほうが変化を実感しやすいです。ノートは作品ではなく、会話へ戻すための“発射台”と考えてみてください。
「b わたしの英会話」創業者。20年以上、大人の英会話初心者を見てきました。
言葉が出ないときは日本語メモから簡単な英語へ分ける
難しい一語を知らなくても、知っている基本語へ分ければ伝えられます。たとえば「部署異動になった」が出なければ、最初から I was transferred to another department. を作ろうとしなくても構いません。
I work with a new team now.
今は新しいチームで働いています。My job changed this month.
今月、仕事が変わりました。
ノートには、まず日本語で「新しいチーム・今月」と残し、講師と一緒に自分が言える短い文へ変えます。これが、知っている簡単な英語でまず伝える「しゅみすけ式」です。
レッスン後は3分だけノートを整える
レッスンが終わった直後に、次の3つだけ行います。
- 読めないメモを補う
- 4項目から一つずつ選ぶ
- 次回使う一文へ星印をつけ、3回声に出す
詳しい復習の順番は、英会話レッスンの復習は何をすればいい?初心者向けの続け方で紹介しています。本記事は「レッスン中の記録」、関連記事は「記録した内容の復習」と役割を分けています。
次のレッスン前にノートから準備すること
次回のレッスン前には、星印をつけた一文を確認し、いつ使うかを決めます。
- レッスン開始時に近況として話す
- 講師に質問されたときの答えへ入れる
- 自分から講師へ逆質問するときに使う
疑問点へ「?」をつけていた場合は、Can I ask you about this sentence?(この文について質問してもよいですか?)と聞けるようにしておきます。質問を切り出す方法は、英会話レッスン中に質問できない初心者向けの記事も参考にしてください。
よくある質問
レッスン専用ノートを用意したほうがよいですか?
専用ノートがあると前回の内容を探しやすくなりますが、高価なものは必要ありません。今使っているノートの後半や、スマートフォンの一つのメモでも始められます。
英語だけでノートを書いたほうがよいですか?
日本語を使って構いません。英語が出なかった状況や気持ちは日本語で素早く残し、その横に講師と作った短い英語を書きましょう。
講師の説明が速くて書けないときは?
全部を書こうとせず、単語や「?」だけ残します。必要なら Could you write that down for me? と頼みましょう。聞き取れないまま進みやすい方は、レッスンで分かったふりをしてしまうときの対処法も確認してください。
ノートを見返せない週があっても意味がありますか?
あります。次のレッスン直前に星印の一文だけ確認すれば、記録を会話へ戻せます。見返せなかったことを理由にレッスンを休む必要はありません。
まとめ|ノートは次の会話につなげるために取る
英会話レッスンのノートには、内容をすべて書き写すのではなく、次の4つを残しましょう。
- 言えなかったこと
- 講師の訂正
- 次回使う一文
- 今日できたこと
次のレッスンで一つだけ試すなら、ページを4つに分けて、最後に「次回使う一文」へ星印をつけてください。その一文を実際に口から出せたとき、ノートが会話力へ変わり始めます。
英会話教室で上達するための全体像は、英会話教室で上達するには?初心者がレッスンの効果を高める完全ガイドで、レッスン前・中・後に分けて紹介しています。




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