英会話レッスンで質問したとき、講師から「今は分からない」「確認しておきます」と言われると、「先生なのに大丈夫かな」「質問しない方がよかったかな」と不安になるかもしれません。
しかし、講師がその場で答えられないこと自体は、すぐに指導力不足を意味しません。珍しい語法、業界用語、地域差のある表現、文法の細かな例外などは、正確さを優先して確認した方がよいからです。大切なのは、分からないまま終わらせず、誰が・何を・いつまでに確認するかを決めることです。
しゅみすけ<br>(大山俊輔)
英会話講師でも、すべての質問へ即答できるとは限らない
英語を話せることと、英語に関するあらゆる疑問をその場で説明できることは別です。日本語の母語話者でも、すべての文法用語や方言、専門語を説明できるわけではありません。英会話講師にも得意分野があります。
日常会話を広げるのが上手な講師、発音を細かく指導できる講師、文法を体系的に説明できる講師、仕事の場面を再現するのが上手な講師など、強みは異なります。質問が専門的になるほど、教材や辞書、別の担当者への確認が必要になることがあります。
回答を持ち越しても問題が少ないケース
専門分野や業界固有の言い方
医療、法律、IT、金融などの用語は、英語が得意でも実務経験がなければ判断しにくいものです。講師には一般的な言い方を確認し、業界で正式に使う表現は社内資料や専門家にも確認するのが安全です。
地域差や複数の言い方がある表現
アメリカ英語とイギリス英語、世代や地域による違いは、一つの正解に決められないことがあります。講師が別の資料や同僚へ確認してから答えるのは自然です。
教材の解答に疑問がある
教材の解答と実際の会話で自然な言い方が異なることもあります。講師が教材会社や教室の指導基準を確認するなら、少し時間がかかっても正確な回答につながります。
質問の条件が十分に伝わっていない
「この英語は正しいですか」だけでは、誰に・どこで・何のために使うかが分からず答えにくいことがあります。メールなのか会話なのか、友人なのか顧客なのかを伝えると回答しやすくなります。
その場で確認したい4つのこと
講師が「確認します」と言ったら、レッスンを止めて長く話し合う必要はありません。次の4点だけ決めておきましょう。
- 質問:何について確認するのか
- 目的:どの場面で使いたいのか
- 回答方法:次回の口頭説明、メモ、教室システムなど
- 時期:いつ確認するのか
質問した英文と状況を自分のノートにも残します。次回、講師が変わる可能性があるなら、教室の共有記録へ残せるかも聞いてください。
講師への自然な確認方法
講師を急かしたり、知識を試したりする言い方にする必要はありません。日本語で相談できるなら、次のように伝えましょう。
- 「次回、この質問の答えを教えてもらえますか」
- 「仕事で使うので、丁寧な言い方か確認したいです」
- 「質問した文を、レッスン記録に残しておけますか」
- 「この分野に詳しい講師やスタッフにも確認できますか」
英語で短く伝えるなら、Could you check it for next time?、Could we come back to this next lesson?、Could you write down the question? などで十分です。表現の詳しいニュアンスより、確認事項と次回の約束が伝わることを優先してください。
回答が戻ってきたときの確認ポイント
結論だけでなく、使う場面を聞く
「正しい・間違い」だけで終えると、似た場面でまた迷います。日常会話、仕事、メール、丁寧な場面など、どこで使う答えなのかを確認しましょう。
出典を細かく求めすぎない
試験、契約、医療など正確性が特に必要な場合を除き、毎回詳しい資料まで求める必要はありません。初心者の会話練習なら、自分が次に使える短い例を一つもらう方が役立ちます。
答えを一度使ってみる
回答をノートに保存するだけでなく、その場で一文作って言ってみます。講師に伝われば、質問が実際の会話力へつながります。
しゅみすけ<br>(大山俊輔)
回答が戻らないときはどうする?
一度忘れたからといって、すぐ講師変更を考える必要はありません。次回の冒頭で、自分のメモを見せながら「前回の質問を最初に確認したいです」と伝えましょう。
それでも何度も回答が戻らない、質問が共有されない、曖昧な答えで終わる場合は、教室スタッフへ次のように相談します。
- 質問した日と内容
- 何のために答えが必要か
- いつまでに必要か
- 講師へ何度確認したか
- 別の講師やスタッフによる確認でもよいか
講師によって回答が異なって迷う場合は、英会話講師によって言うことが違うときの整理方法も参考になります。
質問内容によって相談先を分ける
すべてを英会話講師一人へ求めるより、質問の種類で相談先を分ける方が早く解決することがあります。
- レッスンで使う表現:担当講師
- 教材の進め方や共有:教室スタッフ
- 文法を基礎から体系的に理解:文法教材や体系学習
- 業界の正式用語:勤務先の資料や専門家
- 試験の採点基準:公式教材や試験実施団体
school記事ではレッスン現場の使い方を中心にしています。「なぜその形になるのか」を基礎から学び直したい場合は、教室の講師へ体系学習の教材や担当者を紹介してもらう方法もあります。
初心者が避けたい受け止め方
答えられない講師は失格だと即断する
即答できないことより、曖昧なまま断定することの方が問題です。確認の姿勢と、その後の対応を見ましょう。
質問した自分が悪かったと思う
質問はレッスンの妨げではありません。ただし、細かな疑問をすべてその場で解決すると会話時間が減ります。重要度を決め、持ち越す質問を分ければ大丈夫です。
一つの質問でレッスン全部を使う
質問の目的が会話上達なら、説明を聞く時間だけで終わらせず、自分が話す時間を残しましょう。質問を切り出すこと自体が苦手な方は、英会話レッスン中に質問できない初心者向けの聞き方もご覧ください。
即答より、質問を次の学びへつなげる仕組みを見る
英会話講師が質問に答えられないときは、質問内容、使う場面、回答方法、確認時期を決めます。次回に答えが戻り、それを会話で使えれば、持ち越しは無駄ではありません。
何度も回答が戻らない、専門分野が目的と合わない場合は、スタッフへ共有方法や別講師への確認を相談しましょう。講師選び全体を見直すなら、英会話教室の講師はどう選ぶ?も参考になります。
体験レッスンでは、講師が即答できない質問をどのように記録し、次回へ引き継ぐかを聞いておくと、教室のサポート体制も確認できます。
講師選び・相性・レッスン調整の悩みをまとめて確認する方は、英会話講師との相性・レッスン調整ガイドをご覧ください。



