英会話教室で同じ期間、同じ回数のレッスンを受けても、少しずつ話せることが増える人と、なかなか変化を感じられない人がいます。
その違いは、英語の才能や年齢だけではありません。英会話教室を20年以上運営し、大人の初心者を見てきて感じるのは、伸びる人ほど、レッスンの前・中・後に小さな習慣を持っていることです。
この記事では、特別な教材や長時間の勉強を必要としない、英会話教室で伸びる人に共通する7つの習慣を紹介します。全部を一度に始める必要はありません。次のレッスンで一つだけ試してみてください。
結論|伸びる人は「習う・使う・直す・もう一度使う」を繰り返す
英会話教室で伸びる人の7つの習慣は、次のとおりです。
- レッスン前に話題を一つ用意する
- 前回習った表現を一つ見直す
- 短くても自分から話す
- 分からないまま流さない
- 難しい一語を基本語で言い換える
- 講師の訂正文を一つ残す
- その訂正文を次回もう一度使う
知識を増やし続けるだけではなく、同じ英語を何度も会話で使うことが共通点です。
しゅみすけ<br>(大山俊輔)
1.レッスン前に話題を一つ用意する
伸びる人は、教室へ来てから「今日は何を話そう」と考え始めるのではなく、短い話題を一つ持っています。
大きなニュースや特別な経験でなくて構いません。
- 昨日作った料理
- 週末に見た映画
- 仕事で忙しかったこと
- 最近買った物
- 次の休みにしたいこと
例えば、I went to a new café last weekend.(先週末、新しいカフェへ行きました)の一文だけでも、講師は場所、食べた物、感想などを質問できます。
話題を決めるときは、英会話レッスンで週末について話すのようなテーマ別記事も予習に使えます。
2.前回習った表現を一つ見直す
伸びる人は、新しいことだけを追いかけません。教室へ向かう前やレッスン開始前に、前回のノートから一文だけ選びます。
前回、講師からThat makes sense.(なるほど、それは納得です)を習ったなら、次のレッスンで使うと決めておきます。
「覚えたかどうか」を確認するより、「今日どこで使えるか」を考える方が、会話で出やすくなります。
3.短くても自分から話す
英語が伸びる人は、長くて立派な英文が完成するまで待ちません。まず短く答え、情報を一つずつ足します。
最短:
I stayed home.
家にいました。
一つ足す:
I stayed home and watched a movie.
家にいて、映画を見ました。
会話を広げる:
I stayed home and watched a movie. It was really funny.
家にいて映画を見ました。とても面白かったです。
発話量を増やす方法は、英会話レッスンで自分から話す量を増やす方法でも詳しく紹介しています。
4.分からないまま流さない
初心者のレッスンでは、講師の質問や説明を完全に聞き取れないことがあります。伸びる人は、分からないまま笑って次へ進まず、短い英語で助けを求めます。
- Could you say that again?
もう一度言っていただけますか? - Could you speak more slowly?
もう少しゆっくり話していただけますか? - What does that mean?
それはどういう意味ですか? - Can you give me an example?
例を挙げていただけますか?
聞き返すことはレッスンを止める行為ではなく、会話を続けるための練習です。
5.難しい一語を基本語で言い換える
伸びる人も、言いたい単語が毎回すぐ出てくるわけではありません。違いは、一語が出ないときに会話全体を諦めないことです。
例えば「加湿器」が分からなければ、次のように説明できます。
- It is a machine.
機械です。 - You use it when the air is dry.
空気が乾燥しているときに使います。 - It puts water into the air.
空気中に水分を出します。
ぴったりの単語を知らなくても、相手に伝われば会話は続きます。詳しくは英会話教室では難しい英単語を覚えなくても大丈夫?をご覧ください。
6.講師の訂正文を一つ残す
レッスンでは、発音、単語、文法など多くの訂正を受けることがあります。すべてを書き残そうとすると、ノートを取ることに集中し、会話時間が減ってしまいます。
伸びる人は、その日に最も使いたい訂正文を一つ選びます。
自分の文:
I enjoyed to talk with my coworkers.
講師の訂正文:
I enjoyed talking with my coworkers.
同僚と話すのを楽しみました。
訂正を覚えられないときの整理方法は、英会話講師からの訂正を覚えられないときは?も参考になります。
7.訂正文を次回もう一度使う
7つの中で特に大切なのが、この習慣です。直してもらった文をノートへ書いて終わらせず、次のレッスンでもう一度使います。
例えば、前回I enjoyed talking with my coworkers.を習ったなら、次回は内容を少し変えます。
- I enjoyed talking with my family.
家族と話すのを楽しみました。 - I enjoyed talking with my friend.
友人と話すのを楽しみました。 - I enjoyed talking with you today.
今日はあなたと話せて楽しかったです。
同じ型を自分の内容へ置き換えると、「知っている文法」が「口から出る英語」へ変わっていきます。
伸びる人の習慣はレッスン前・中・後でつながっている

| タイミング | 習慣 | 目安 |
|---|---|---|
| レッスン前 | 話題を一つ準備し、前回の表現を確認する | 5分 |
| レッスン中 | 短く話し、聞き返し、基本語で言い換える | 一回ずつ |
| レッスン後 | 訂正文を一つ残す | 5分 |
| 次のレッスン | 訂正文を内容を変えてもう一度使う | 一文 |
しゅみすけ<br>(大山俊輔)
全部できない人は「前回の一文を使う」だけでよい
忙しい大人が、毎回7つすべてを実践する必要はありません。最初は、前回のノートから一文選び、次のレッスンで使うことだけに絞りましょう。
使えなかったとしても失敗ではありません。レッスンの最後に講師へ、I wanted to use this sentence today.(今日はこの文を使いたかったです)と見せれば、それも会話練習になります。
月に一度は「できるようになったこと」を確認する
伸びている最中でも、自分では変化に気づきにくいものです。月末に、次の三つを振り返ってみましょう。
- 今月、自分から使えた新しい表現
- 前より聞き返せるようになった場面
- 来月もう一度使いたい一文
点数だけでなく、レッスン中の行動を記録すると成長が見えます。詳しい方法は英会話の上達を月単位で振り返る方法で紹介しています。
まとめ|英会話教室で伸びる人は小さく繰り返している
英会話教室で伸びる人は、特別な才能がある人や、難しい英語を大量に知っている人だけではありません。
話題を一つ用意し、短くても話し、分からないと伝え、直してもらった一文を次回もう一度使う。この小さな循環を続けています。
次のレッスンでは、前回習った一文を一つだけ使ってみてください。うまく言えなくても大丈夫です。使おうとしたこと自体が、次の一歩になります。



