英会話講師から「ほかの生徒はもっと話せています」「同じレベルの方より進みが遅いですね」などと言われると、励ます意図だったとしてもつらく感じることがあります。
比較が負担になっているなら、我慢して受け続ける必要はありません。「ほかの人ではなく、前回の自分から変わった点を教えてほしい」と伝え、自分の目標を基準にしたフィードバックへ切り替えてもらいましょう。
ほかの生徒との比較がつらいのは自然なこと
英会話レッスンでは、話す速さ、語彙、文法の正確さ、質問への反応など、目に見える違いが出ます。しかし、学習歴やレッスン外で英語を使う機会、目指す場面は一人ひとり異なります。
そのため、別の生徒との一部分だけの比較では、現在の力や努力を正確に測れないことがあります。比較されたあとに緊張して話せなくなるなら、その比較は少なくとも今の自分には有効なフィードバックではありません。
講師はなぜほかの生徒と比べるのか
講師は、学習の目安を示す、発奮してもらう、レベルや進度を説明するといった目的で比較することがあります。悪意があるとは限りません。
ただし、講師の意図と生徒が受ける影響は別です。「励ますつもりだったから問題ない」と考える必要も、「自分が気にしすぎた」と片づける必要もありません。学びやすい伝え方へ調整してもらうことが大切です。
しゅみすけ<br>(大山俊輔)
参考になる比較と、負担になりやすい比較を分ける
参考として使える比較
- レベルの一般的な目安を説明するための匿名の例
- 自分に合う練習量を決めるための幅のある目安
- 本人が希望したうえで行う、具体的な学習方法の比較
見直してもらいたい比較
- 特定の生徒の成績や個人的な情報を出す
- 優劣をつける言い方で焦らせる、恥ずかしがらせる
- 学習歴や目標の違いを考えず、進度だけで評価する
- 比較されたくないと伝えても繰り返す
比較そのものをすべて否定するのではなく、自分の学習に役立つ情報になっているかで判断すると整理しやすくなります。
「前回の自分」を基準にしてもらう
比較の代わりに、講師へ次のような変化を見てもらいましょう。
- 質問に対して、以前より早く最初の一言が出たか
- 短い答えに理由や具体例を一つ加えられたか
- 聞き取れないときに聞き返せたか
- 間違えても自分で言い直せたか
- 講師へ質問を返し、会話を続けられたか

毎回すべてを評価する必要はありません。「今日は理由を一つ加える」のように確認項目を一つ選ぶと、講師からも具体的なフィードバックを受けやすくなります。
講師へ比較をやめてほしいと伝える方法
レッスンの最初や終了後に、短く伝えて構いません。相手の意図を決めつけず、比較されたときに自分がどうなるかと、代わりに何をしてほしいかをセットにします。
- 「ほかの方との比較より、前回の私から変わった点を教えてください」
- 「比較されると緊張して話せなくなるので、自分の目標を基準にしてもらえますか」
- 「進み方の目安は知りたいのですが、個人名を出さずに教えていただけると安心です」
- 「今日は、答えに理由を一つ加えられたかを見てください」
英語で短く伝えるなら、Could you compare my progress with my previous lessons?(以前のレッスンと比べて成長を見てもらえますか)のように頼めます。英語で言うこと自体が負担なら、日本語が通じるスタッフを通しても問題ありません。
講師へ伝えても続く場合はスタッフへ相談する
一度の発言であれば、言い方を調整して解決することもあります。しかし、伝えたあとも比較が続く、ほかの生徒の個人情報を話す、人前で繰り返し低く評価するといった場合は、教室のスタッフへ相談しましょう。
相談するときは、次の3点を簡潔にまとめると伝わりやすくなります。
- いつ、どのような比較をされたか
- 比較によってレッスンにどんな支障が出たか
- 今後はどのようなフィードバックを希望するか
たとえば「ほかの生徒より遅いと何度か言われ、発言するのが怖くなりました。今後は自分の前回からの変化を中心に伝えてほしいです」と相談できます。講師の変更を希望する場合も、講師を否定するのではなく、学びやすい環境を整えるための調整として伝えられます。
しゅみすけ<br>(大山俊輔)
初心者が避けたい3つの受け止め方
比較された相手と同じ方法を無理にまねる
学習時間や目的が違えば、同じ方法が合うとは限りません。参考にする場合も、自分の生活に続けられる範囲へ調整しましょう。
つらくても黙って耐える
緊張で発言量が減れば、会話を練習する機会も減ります。早めに伝えることは、わがままではなくレッスン条件の調整です。
一つの比較で「自分は向いていない」と決める
会話力は一つの尺度だけでは測れません。知っている英語で伝える力、聞き返す力、会話を続ける力も大切な成長です。
自分で周りと比べて落ち込む場合との違い
講師から比較されたのではなく、自分でクラスメートやSNS上の学習者と比べて苦しくなる場合は、対処の中心が異なります。詳しくは英会話初心者が周りと比べて落ち込むときに確認したいことをご覧ください。
講師との相性や教え方そのものを整理したい場合は、英会話講師との相性はどう判断する?も参考になります。
まとめ|比較ではなく、自分の目標に合う評価を頼もう
ほかの生徒との比較が役立たず、むしろ話しにくくなっているなら、自分の前回からの変化を基準にしてほしいと伝えましょう。講師の意図を責める必要はありませんが、つらさを我慢する必要もありません。
体験レッスンやカウンセリングでは、「ほかの生徒との比較ではなく、個人の目標と小さな変化を見てほしい」と伝え、講師やスタッフがどのように受け止めるかを確認できます。希望を安心して話せる教室かどうかも、長く続けるための大切な判断材料です。
講師選び・相性・レッスン調整の悩みをまとめて確認する方は、英会話講師との相性・レッスン調整ガイドをご覧ください。
講師選び・相性・レッスン調整の悩みをまとめて確認する方は、英会話講師との相性・レッスン調整ガイドをご覧ください。



