英会話教室の社長が大人初心者におすすめしない英語勉強法6選

多すぎる教材に悩む大人女性へ英会話講師が一つのノートと会話練習を勧める場面

英会話教室へ通い始めたのに、家では単語帳や文法書ばかり。教材は増える一方で、レッスンでは言葉が出てこない——大人の初心者には珍しくない悩みです。

英語の勉強法には、それぞれ得意な目的があります。試験の点数を上げる方法と、英会話教室で自分のことを話せるようになる方法は、必ずしも同じではありません。

この記事では、英会話教室を20年以上運営し、大人の初心者を見てきた立場から、「会話が目的なら、そのまま続けることはおすすめしない勉強法」を6つ紹介します。どれも全面的に否定するのではなく、英会話レッスンへつなげる改善方法まで解説します。

結論|おすすめしないのは「知識を増やすだけで使わない勉強法」

英会話初心者におすすめしないのは、次の6つです。

  1. 単語と文法を終えてから話そうとする
  2. 単語を日本語訳だけで大量暗記する
  3. 英語を聞き流すだけで終える
  4. 教材やアプリを次々に増やす
  5. 英会話レッスンを講師任せにする
  6. 毎回すべてを完璧に復習しようとする

共通する問題は、勉強していないことではありません。知識を入れる時間に比べて、自分で英語を使う時間が少ないことです。

しゅみすけ<br>(大山俊輔)

真面目な方ほど、準備が整うまで話さない傾向があります。でも、会話は話してみないと必要な練習が見えてきません。短い一文から先に使って大丈夫です。

1.単語と文法を終えてから話そうとする

「中学英文法を全部復習し、単語を何千語も覚えたら英会話を始める」という順番は、一見効率的に見えます。しかし、学習範囲には終わりがなく、いつまでも会話練習を始められないことがあります。

英会話教室ではこう変える

一つ学んだら、その日のレッスンで一度使います。例えば過去形を学んだなら、難しい問題を何十問も解く前に、次の3文を話してみましょう。

  • I worked yesterday.
    昨日は仕事をしました。
  • I cooked dinner.
    夕食を作りました。
  • I watched a movie.
    映画を見ました。

文法をどこまで学べばよいかは、英語を学び直すなら文法はどこまで必要?で詳しく整理しています。

2.単語を日本語訳だけで大量暗記する

英単語と日本語訳を一対一で覚えるだけでは、レッスンで文を作るときに使えないことがあります。特に難しい単語へ進みすぎると、すでに知っている基本語が口から出ないままです。

英会話教室ではこう変える

覚えたい単語を、必ず自分のIの文にします。

busy = 忙しいだけで終えず、I’m busy this week.(今週は忙しいです)と声に出します。さらにbecauseを足して、I’m busy this week because we have a big project.(大きなプロジェクトがあるので今週は忙しいです)まで言えれば、レッスンの話題になります。

難語より基本語を優先する考え方は、英会話教室では難しい英単語を覚えなくても大丈夫?も参考にしてください。

3.英語を聞き流すだけで終える

英語の音に触れること自体は無駄ではありません。ただし、意味がほとんど分からない音声を流し続けるだけで、自然に話せるようになるとは限りません。

英会話教室ではこう変える

30分の聞き流しを、理解できる一文の練習へ変えます。

  1. 短い音声を一度聞く
  2. 文字と意味を確認する
  3. 音声のあとに声を重ねる
  4. 主語や内容を自分に置き換える
  5. 次のレッスンで一度使う

例えばI usually cook at home.を聞いたら、I usually eat out on Fridays.(金曜日はたいてい外食します)のように自分の生活へ変えます。

4.教材やアプリを次々に増やす

新しい教材を買うと、勉強が進んだような気持ちになります。しかし、文法書、単語帳、動画、アプリを同時に進めると、何をレッスンで使うのか分からなくなります。

英会話教室ではこう変える

まず1か月は、次の三つに絞ります。

  • 英会話教室の教材
  • レッスン用ノート1冊
  • 短い音声教材またはアプリ1つ

選ぶ基準は「情報量」ではなく、次のレッスンで一文使えるかです。教室の予習教材については、英会話教室の予習におすすめの教材でも解説しています。

5.英会話レッスンを講師任せにする

教室へ行けば講師が上手に話題を振ってくれます。ただ、毎回すべてを講師に任せると、質問に答えるだけになり、自分から話したい内容を伝える練習が不足します。

英会話教室ではこう変える

レッスン前に、話題を一つと質問を一つだけ用意します。

  • 話題:I went to Kyoto last weekend.
    先週末、京都へ行きました。
  • 講師への質問:Have you ever been to Kyoto?
    京都へ行ったことはありますか?

最初の5分だけでも自分で話題を持ち込めれば、レッスンは「用意された英語を受け取る時間」から「自分の英語を試す時間」へ変わります。

6.毎回すべてを完璧に復習しようとする

ノートを清書し、知らない単語を全部調べ、例文を何十個も作る。理想的に見えますが、忙しい大人には続きにくく、復習そのものが負担になります。

英会話教室ではこう変える

レッスン後に残すものを、次の三つへ絞ります。

  • 講師に直された一文
  • 次回もう一度使いたい表現
  • まだ伝え切れなかった内容

特に大切なのは、訂正文を次回のレッスンで使うことです。I enjoyed to talk with people.I enjoyed talking with people.へ直してもらったら、次回、自分からその文を言ってみます。

復習の基本は英会話レッスンの復習は何をすればいい?で確認できます。

6つの勉強法を「レッスンで使える行動」へ変える

英会話初心者の勉強法をレッスンで使える行動へ変える6つの方法
勉強量を増やす前に、レッスンで英語を使う行動へ置き換えてみましょう。
おすすめしない進め方 レッスンにつながる行動
文法を終えてから話す 習った型で一文話してから直す
日本語訳だけ暗記する Iの文を一つ作る
聞き流すだけ 一文を理解して声に出す
教材を増やす 1か月は教材を絞る
講師任せにする 話題と逆質問を一つずつ準備する
全部復習する 訂正文を一つ次回使う

しゅみすけ<br>(大山俊輔)

20年以上見てきて感じるのは、伸びる方ほど特別な教材をたくさん使っているわけではないということです。習った英語を次のレッスンでもう一度使う。この小さな反復を大切にしています。

これらの勉強法が役立つ場合もある

ここまで紹介した方法にも、目的によっては役割があります。

  • 資格試験なら、語彙の大量暗記や文法問題演習が必要になる
  • 多読・読解が目的なら、難しい単語を理解することが役立つ
  • 英語の環境に慣れる補助として、聞き流しが使えることもある
  • 複数教材を比較して、自分に合うものを探す期間も必要になる

大切なのは、勉強法の良し悪しを一律に決めることではありません。「英会話教室で話せるようになりたい」という自分の目的に合っているかを確認することです。

次のレッスンまでに一つだけ変えるなら

まず、前回講師に直された英文を一つ選びましょう。その文を声に出し、自分の内容へ置き換え、次のレッスンの最初に使います。

前回の英語を次回もう一度使うだけなら、新しい教材も長い勉強時間も必要ありません。英会話教室へ通っているからこそ、学んだことを実際の相手に試せます。

まとめ|勉強した量より、レッスンで使った回数を増やそう

大人初心者におすすめしないのは、知識を増やすだけで、英語を使う場面がない勉強法です。

文法も単語もリスニングも必要ですが、すべてを完成させてから話す必要はありません。短く話し、講師に直してもらい、次回もう一度使う。この循環を作ると、英会話教室のレッスンが上達につながりやすくなります。

次のレッスンでは、前回の訂正文を一つだけ使ってみてください。間違えても、その場でまた直せば大丈夫です。

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