英会話教室のレッスン中、言いたい単語が出てこなくて、スマホの翻訳アプリや電子辞書を開きたくなることがありますよね。
結論からいうと、教室や講師のルールに反しない範囲なら、翻訳アプリや辞書を使っても構いません。ただし、毎回すぐに日本語の完成文を翻訳すると、自分で英語を組み立てる練習が減ってしまいます。
おすすめは、まず知っている英語で伝えてみて、どうしても必要な1語だけを調べ、最後に講師へ自然な使い方を確認する方法です。この記事では、英会話初心者がレッスン中に翻訳アプリや辞書を上手に使い分ける方法を紹介します。
英会話レッスン中に翻訳アプリや辞書を使ってもいい?
スマホを使ってよいかどうかは、教室や講師、レッスン形式によって異なります。マンツーマンでは相談しやすくても、グループでは進行を止めない配慮が必要です。最初に「分からない単語を調べるためにスマホを使ってもよいですか」と確認しておくと安心です。
また、翻訳アプリや辞書は「使うこと」自体が問題なのではありません。大切なのは、何のために、どのタイミングで使うかです。
- 会話を止めずに必要な語を確認する
- 講師の説明を正確に理解する
- 自分の表現が自然か確かめる
- レッスン後に復習する語を残す
このような目的なら、アプリは学習を支える道具になります。一方、講師の質問を聞くたびに文章全体を翻訳すると、聞く・考える・言い換える時間が少なくなります。
しゅみすけ
(大山俊輔)
スマホを開く前に、まず10秒だけ知っている英語で説明してみましょう。その10秒が、教室でしかできない会話練習になります。
「b わたしの英会話」創業者。YouTubeでも大人の英語学習について発信しています。

アプリに頼りすぎない3ステップ
1.まず知っている英語で話してみる
言いたい単語が分からなくても、すぐに検索せず、その物や状況を簡単な英語で説明してみます。
たとえば「炊飯器」が分からなければ、次のように言えます。
- It’s a machine for cooking rice.
ご飯を炊くための機械です。 - We use it in the kitchen.
キッチンで使います。
正確な単語を知らなくても、知っている語で相手に近づいていく力は、実際の会話でも役立ちます。講師は説明を聞きながら、必要な単語や自然な表現を教えてくれます。
2.必要なら「1語だけ」調べる
説明しても伝わらないときや、その単語自体を覚えたいときは、辞書やアプリで必要な語だけを調べます。日本語の長い文章を丸ごと翻訳するより、名詞や動詞を1語確認するほうが、会話へ戻りやすくなります。
調べる前に、講師へ次のように伝えてもよいでしょう。
- Let me look up one word.
単語を1つ調べさせてください。 - Can I check this word?
この単語を確認してもよいですか? - I know what I want to say, but I don’t know the word.
言いたいことは分かっていますが、単語が分かりません。
3.調べた表現を講師に確認する
翻訳結果が表示されても、それが今の場面に自然とは限りません。単語には複数の意味があり、丁寧さや使う場面も異なります。
調べたあとは、次のように講師へ確認します。
- Is this natural?
これは自然ですか? - Do people use this word in conversation?
この単語は会話で使いますか? - Is there an easier way to say it?
もっと簡単な言い方はありますか? - Could you give me an example?
例文を教えていただけますか?
アプリで「答えを出して終わり」にせず、講師との短いやり取りへつなげることで、教室に通う価値が生まれます。
翻訳アプリ・英和辞書・英英辞書の使い分け
翻訳アプリ|文章の大意を急いで確認したいとき
説明や英文の大まかな意味を確認するときに便利です。ただし、入力した日本語が曖昧だと、英訳も意図とずれることがあります。表示された英文をそのまま読み上げる前に、講師へ確認しましょう。
英和・和英辞書|必要な単語を探したいとき
意味、品詞、発音、例文を確認できます。複数の候補が出たら、最初の語を無条件に選ばず、例文を見て今の場面に近いものを探します。
英英辞書|簡単な英語で意味を理解したいとき
英語の説明から意味をつかむ練習になります。ただし、初心者が無理に使う必要はありません。説明が難しければ英和辞書に戻り、講師と一緒に確認して構いません。
翻訳アプリを使うと効果的な場面
- 今日どうしても練習したい仕事・旅行の専門語がある
- 講師の説明を聞いたあと、理解が合っているか確認したい
- 自分で作った英文と別の言い方を比較したい
- レッスン後に復習する単語を記録したい
- 固有名詞や商品名など、説明だけでは特定しにくいものを示したい
特に、実際の仕事で使う資料や旅行の予定を持ち込んだレッスンでは、必要な語をその場で調べ、講師と例文を作ると実用的です。持ち込み方については、英会話教室のレッスンに自分の話題や資料を持ち込んでもいい?も参考にしてください。
アプリをいったん閉じたほうがよい場面
- 講師が質問している途中
- 知っている基本語で十分に言い換えられそうなとき
- 間違えてもよい会話練習をしているとき
- 調べる時間が長くなり、講師を待たせているとき
- グループレッスンの流れを止めてしまうとき
アプリを見続けると、講師の表情や口の動きから得られる情報も減ってしまいます。候補の語が見つかったら画面を閉じ、講師の目を見てもう一度英文を言ってみましょう。
しゅみすけ
(大山俊輔)
翻訳結果より、講師から教わった「もっと簡単な言い方」を残すのがおすすめです。次のレッスンで再び使える表現が、本当に役立つ表現です。
「b わたしの英会話」創業者。YouTubeでも大人の英語学習について発信しています。
調べた単語をレッスン後に定着させる方法
調べた語をすべて覚えようとすると続きません。レッスンごとに1~3語だけ選び、次の形で残しましょう。
- 調べた単語
- 講師に直してもらった短い英文
- 自分が実際に使う場面
たとえば、単語だけでなく I use a rice cooker every morning. のように、自分の生活に近い一文で残します。そして次のレッスンで、その一文をもう一度使います。
レッスン中の記録方法は、英会話レッスンのノートはどう取る?初心者向け4項目と書き方で詳しく紹介しています。間違いをどこまで直してもらうか迷う方は、英会話レッスンで間違いはどこまで直してもらう?も参考になります。
日本語で質問してもよい場合もある
初心者の方は、英語だけで質問しようとして肝心の説明が分からなくなることがあります。日本語対応が可能な教室や講師なら、文法やレッスンの進め方を日本語で確認するのも一つの方法です。
日本語を使うかアプリを使うかは、「どちらが正しいか」ではなく、「今は会話練習をする時間か、疑問を正確に解消する時間か」で決めましょう。詳しくは、英会話教室のレッスンで日本語を使ってもいい?もご覧ください。
よくある質問
スマホを出すと失礼になりませんか?
無言で操作を始めると、講師には目的が分かりません。最初に「単語を1つ確認してもよいですか」と伝えれば、学習目的であることが伝わります。教室のルールがある場合はそれに従ってください。
翻訳アプリの英文をそのまま読んでも練習になりますか?
発音練習にはなりますが、自分で英文を組み立てる練習は少なくなります。まず自分の英語で話し、その後に翻訳結果と比較すると効果的です。
分からない単語は全部、その場で調べるべきですか?
会話の大意が分かるなら、すべて調べる必要はありません。会話に必要な語や、自分が今後使いたい語だけを選びましょう。残りはレッスン後に確認できます。
講師にスマホの画面を見せてもよいですか?
単語や短い文章の確認には役立ちます。ただし、仕事の資料、メール、個人情報などが画面に表示されている場合は注意が必要です。必要な部分だけを見せましょう。
まとめ|アプリを「会話を終わらせる道具」にしない
英会話レッスン中に翻訳アプリや辞書を使うことは、必ずしも悪いことではありません。教室や講師のルールを確認し、会話を助けるために短く使えば便利な学習道具になります。
まず知っている英語で話す、必要な1語だけを調べる、講師に自然な使い方を確認する。この3ステップなら、アプリに頼りすぎず、教室での会話練習も十分に確保できます。調べて終わりにせず、教わった一文を次のレッスンで使うところまでつなげましょう。




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