英会話教室で複数の講師から習っていると、「前の先生は正しいと言ったのに、今日は直された」「講師によっておすすめの言い方が違う」と迷うことがあります。
結論から言うと、講師によって答えが違っても、どちらかが必ず間違っているとは限りません。文法上の正誤とは別に、自然さ、丁寧さ、話す地域、使う場面、講師の指導方針によって答えが変わるからです。ただし、説明が食い違ったままでは復習しにくいため、「どちらが正しいですか」ではなく「どんな場面で使い分けますか」と確認しましょう。
しゅみすけ<br>(大山俊輔)
講師によって言うことが違うのは珍しくない
英語には、学校のテストのように答えが一つに決まる問題と、複数の自然な言い方が成り立つ場面があります。英会話レッスンでは後者を扱うことが多いため、講師の答えがそろわないこと自体は珍しくありません。
たとえば、短く直接伝える表現を好む講師もいれば、丁寧で誤解の少ない言い方をすすめる講師もいます。アメリカ英語とイギリス英語、日常会話と仕事の場面でも選択は変わります。
大切なのは、「先生Aと先生Bのどちらを信じるか」とすぐに決めることではありません。違いの理由を聞き、自分の目的に合う言い方を一つ選べる状態にすることです。
答えが違うときに確認したい4つの種類
文法上、正しいか間違いか
語順や時制など、文法上の誤りであれば修正が必要です。ただし、会話では省略やくだけた形も使われます。「文法的に間違いなのか、会話では使う形なのか」を分けて尋ねましょう。
どちらも正しいが、ニュアンスが違う
二つの表現がどちらも正しくても、丁寧さ、強さ、距離感が異なる場合があります。講師が別の表現を示しただけなのに、学習者が「前の答えを否定された」と受け取ってしまうこともあります。
地域や世代による違い
国や地域によってよく使う単語、発音、つづりが異なります。また、意味は通じても少し古く聞こえる表現や、若い世代が好む言い方もあります。自分が主に誰と話したいかを伝えると選びやすくなります。
講師の好みや指導方針
文法的にも場面的にも問題がなく、単に講師がより自然だと感じる言い方をすすめている場合もあります。このときは「間違い」ではなく「別案」です。ノートにも訂正ではなく、言い換え候補として残しましょう。
レッスン中は「どちらが正しい?」より使い分けを聞く
講師へ確認するときは、前の講師を引き合いに出して対立させる必要はありません。次のように、違いと使う場面を知りたいと伝えます。
- 「前回は別の言い方も習いました。両方使えますか」
- 「これは文法的な間違いですか。それとも、より自然な言い方ですか」
- 「日常会話では、どちらをよく使いますか」
- 「仕事で使うなら、どちらが無難ですか」
- 「初心者の私は、まずどちらを覚えるとよいですか」
英語なら、Are both correct?、What is the difference?、Which one is better in this situation? のような短い質問で十分です。詳しい表現解説に広げるより、レッスンでは使う場面を一つ決めることを優先しましょう。
異なる説明をノートで整理する方法
講師ごとに答えを書き並べるだけでは、復習のたびに迷います。ノートを次の3項目に分けてください。
- ルール:文法上の正誤や基本形
- 場面:日常、仕事、丁寧、くだけた会話、地域差
- 自分の選択:今の自分がまず使う一つ
自分の選択は永遠の正解ではありません。現時点で迷わず使うための「仮の標準」です。表現が増えてきたら、後から別の言い方も加えればよいのです。
訂正内容が増えすぎて覚えられない場合は、英会話講師からの訂正を覚えられないときの復習法も参考にしてください。
同じ講師と違う講師をどう使い分けるか
基礎を固める時期は軸になる講師を決める
初心者が毎回異なる説明を受けると、選択肢が増えすぎることがあります。文法の基礎や教材の進行は一人の講師を軸にし、ほかの講師は会話量や聞き取りの幅を増やす役割にすると整理しやすくなります。
複数講師は実際の英語の幅を知る練習になる
現実の会話では、全員が同じ発音や言い方をするわけではありません。基礎が少し安定したら、複数の講師から習うことは、違いがあっても内容をつかむ練習になります。
受講方法そのものを迷っている方は、同じ講師と違う講師、どちらが上達しやすいかもあわせてご覧ください。
しゅみすけ<br>(大山俊輔)
教室スタッフへ相談した方がよいケース
次のような状態が続く場合は、個々の講師だけでなくスタッフやカウンセラーへ相談しましょう。
- 同じ教材の同じ問題で、講師ごとに正誤判定が変わる
- 一方の講師が、別の講師の説明を強く否定する
- レベルや学習目標が講師間で共有されていない
- 毎回説明が変わり、何を復習すべきか決められない
- 試験や仕事など、正確な基準をそろえる必要がある
相談時は、講師の名前だけで評価せず、実際に教わった二つの文、使う予定の場面、自分が困っている点を示します。教室側が教材の基準を確認したり、軸となる担当講師を決めたりしやすくなります。
初心者が避けたい考え方
一人の講師の表現だけが絶対だと思う
講師は頼れる案内役ですが、英語のすべてに唯一の答えがあるわけではありません。特に自然さの判断には幅があります。
新しい言い方を習うたびに、以前の表現を捨てる
以前の表現が間違いでなければ、消す必要はありません。「丁寧」「日常」「別案」のように用途を追記しましょう。
違いを全部覚えてから話そうとする
選択肢を完全に整理してからでないと話せないと考えると、発話が止まります。まず一つを使い、必要になったときに言い換えを増やす順番で十分です。
違いを整理できれば、複数講師の良さを生かせる
講師によって言うことが違ったら、正誤、ニュアンス、地域差、講師の好みのどれかを確認します。そのうえで、自分が使う場面に合う表現を一つ選びましょう。
講師を選ぶ基準全体を見直したい方は、英会話教室の講師はどう選ぶ?も参考になります。講師へ質問や希望を伝えることも、英会話レッスンを自分に合う形へ整える大切な一部です。
教室を比較中なら、体験レッスンで「複数講師の指導内容はどのように共有されるか」「迷ったときにスタッフへ相談できるか」を確認しておくと安心です。
講師選び・相性・レッスン調整の悩みをまとめて確認する方は、英会話講師との相性・レッスン調整ガイドをご覧ください。




[…] 講師によって回答が異なって迷う場合は、英会話講師によって言うことが違うときの整理方法も参考になります。 […]