英会話のグループレッスンで、ほかの受講者から英語の間違いを指摘されて気まずくなったら、無理に笑って我慢し続けなくて大丈夫です。一度だけの親切な補足なら短く受け取り、何度も話を遮られる、言い直しを求められる、上から評価されるように感じる場合は、講師へ個別に相談しましょう。
レッスン中の訂正やフィードバックは、基本的に講師が進行を見ながら行うものです。受講者同士で助け合うこと自体は悪くありませんが、それによって発言しづらくなったり、間違いを恐れて黙ってしまったりするなら、学習環境の調整が必要です。
ほかの受講者から訂正されると気まずいのは自然です
講師からの訂正は「教えてもらうため」と受け止めやすい一方、同じクラスの受講者から指摘されると、比較されたように感じることがあります。特に大人初心者は、間違いを覚悟して発言するだけでも勇気が必要です。話の途中で「それは違う」「こう言うんですよ」と入られると、英語の内容よりも周囲の目が気になってしまいます。
ただし、相手に悪意があるとは限りません。助けたい、会話を止めたくない、自分が知っている表現を共有したいという親切心の場合もあります。まずは相手の性格を決めつけず、自分の発言と学習にどんな影響が出ているかを基準に考えましょう。
しゅみすけ<br>(大山俊輔)
親切な補足と、困る訂正を分けて考える
助けになることが多い補足
- 自分が言葉に詰まり、助けを求めたときだけ教えてくれる
- 短く候補を出した後、こちらが話し続けるのを待ってくれる
- 講師がペアで確認するよう指示した場面で伝えてくれる
- 間違いを笑わず、対等な調子で話してくれる
講師へ相談したい訂正
- 話すたびに文法や発音を途中で直される
- 最後まで話す前に、正しい英文を代わりに言われる
- 講師より先に正誤を判定し、説明が長く続く
- 人前で点数をつけるような言い方をされる
- 訂正が気になり、発言回数が減っている
一度の出来事だけで判断しにくい場合は、2〜3回ほど「いつ」「何を話している途中で」「どのような言い方をされたか」を簡単にメモします。相手への評価ではなく、事実と自分への影響を整理しておくと、講師や受付へ伝えやすくなります。

その場では短く受け流して会話へ戻る
一度だけの訂正なら、「Thank you.」と短く返して、そのまま話を続けて構いません。正しさについて議論したり、詳しい文法説明を求めたりすると、レッスンの流れが受講者同士のやり取りに変わってしまいます。
まだ話の途中なら、「Thanks. Let me finish.(ありがとう。最後まで話させてください)」や「I’ll try again.(もう一度やってみます)」のような短い一言で、自分の発言へ戻ります。強く言い返す必要はありません。講師へ視線を向け、進行を戻してもらうだけでも十分です。
何度も遮られて自分の番が短くなる場合は、グループレッスンで一人ばかり話すときの相談方法も参考になります。訂正の内容だけでなく、発言時間が実際に減っていないかも確認しましょう。
講師にはレッスン後に個別で相談する
相手がいる前で注意を求めると、受講者同士の対立になりやすいため、レッスン後やメールで講師・受付へ個別に相談するのがおすすめです。次のように、相手の人格ではなく自分の学習上の希望を伝えます。
- ほかの方に途中で訂正されると、最後まで話しにくくなります
- まず自分で話し終えてから、先生に直していただきたいです
- 受講者同士の訂正は、先生が必要だと判断した場面だけにできますか
- 間違いを気にせず話す時間を少し増やしたいです
講師は、最初に「訂正は講師がまとめて行う」とルールを共有する、発言中はほかの人を待たせる、ペア練習の役割を明確にする、といった調整ができます。特定の人を名指しせず、クラス全体の進め方として整えてもらえることもあります。
自分はどの程度の訂正を望むのかも、あわせて伝えておくと効果的です。すべてをその場で直すのか、重要なミスだけ後でまとめるのか迷う方は、英会話の間違いをどこまで直してもらうかで希望を整理できます。
しゅみすけ<br>(大山俊輔)
直接本人へ伝える場合は、境界線だけを短く示す
基本は講師へ任せるのが安全ですが、同じことがその場で繰り返される場合は、穏やかに境界線を示しても構いません。「ありがとう。でも、まず自分で最後まで言ってみたいです」と短く伝えます。
相手の英語が間違っていると反論したり、「先生ではないのに」と責めたりする必要はありません。正誤の判断を講師へ戻し、自分は話す練習へ戻ることが目的です。講師からも途中で訂正されることが負担なら、講師に話を遮られるときの訂正タイミングの相談方法も確認してください。
間違いが怖くなって話せないときの立て直し方
一度気まずい経験をすると、次から頭の中で文法を確認しすぎ、話し始めるまでに時間がかかることがあります。そのときは、長く正しい英文を作ろうとせず、主語と動詞を含む短い一文から話してみましょう。
「間違えないこと」ではなく、「一度は自分で言い切ること」をその日の目標にします。初心者の会話練習では、間違いは失敗ではなく、講師が次の練習内容を見つける材料です。怖さが強く残る場合は、英語を間違えるのが怖いときの練習方法も役立ちます。
クラス変更を考えてよい目安
講師へ相談した後、受講者同士の訂正が減り、自分が安心して話せるようになったなら、そのクラスで続けて問題ありません。一方、次の状態が続くなら、曜日・講師・クラス・レッスン形式の変更を受付へ相談しましょう。
- 相談後も毎回、同じ人に発言を止められる
- 講師が受講者同士の正誤争いを放置している
- 間違えると笑われる、能力を評価される
- レッスン前から強い緊張や憂うつを感じる
- 人間関係が気になり、英語の練習に集中できない
グループレッスンには、ほかの人の表現から学べる良さがあります。しかし、比較や訂正を恐れて発言できないなら、その良さを十分に受け取れません。クラスメイトとの学習段階そのものが大きく違う場合は、グループレッスンでレベル差を感じるときの対処法も参考にしてください。
安心して間違えられる教室かを確認しよう
体験レッスンや入会前の見学では、講師が発言を最後まで待つか、訂正の役割を適切に引き受けているか、受講者同士が対等に話しているかを見てみましょう。人数や教材だけでなく、間違えても次の一文を話せる雰囲気があることは、初心者にとって大切な教室選びの基準です。
ほかの受講者から訂正されて気まずいときは、まず短く受け流して会話へ戻り、繰り返されるなら講師へ個別に相談する。訂正は講師へ任せ、自分は話す練習に集中して構いません。相談しても安心感が戻らない場合は、我慢を続けず、クラス変更も現実的な選択肢にしましょう。
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