英会話レッスンで講師が教材をどんどん進めると、「意味を理解する前に次のページへ行ってしまう」「例文を一度も使わないまま終わる」と感じることがあります。進んだページ数は多くても、自分で話せる英語が増えていないように感じる大人初心者もいます。
教材の進み方が速いときは、Could we slow down a little?(少しゆっくり進められますか)と伝えて構いません。ただし、遅く説明してもらうだけでなく、「理解できたか確認する」「自分で一度使う」「次回までの復習を決める」の3点を各項目へ組み込むと、進度を学習成果へつなげやすくなります。
教材が速く進む主な理由
- 受講生が理解しているように見える
- 受講生が質問しないため、問題がないと思っている
- 決められた期間内に教材を終えることを優先している
- 説明より会話練習を重視し、細部は復習で補う方針である
- 前の項目が受講生には簡単だと判断している
- 講師が予定したレッスンプランを守ろうとしている
速く進むこと自体が悪いわけではありません。すでに使える内容なら、短く確認して先へ進むほうが効率的です。一方、理解できていない、答えを考える時間がない、習った表現を一度も使えていないなら、ペースを調整する必要があります。
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(大山俊輔)
教材を何ページ終えたかより、今日習った英語を自分で一度使えたかを見てください。初心者の方は、一つの表現を質問・返答・言い直しで繰り返すほうが、先へ進むだけより力になります。
ペースが速すぎるか確認するポイント
- 説明を聞いた内容を自分の言葉で言い換えられるか
- 新しい表現を自分の話で一度使えたか
- 分からない箇所を質問する時間があるか
- 間違えたあとに言い直す機会があるか
- レッスン後に何を復習するか分かるか
- 次回、前回の内容を少し再利用しているか
ページ数は進んでいても、これらがほとんどないなら「進度」ではなく「定着」の相談をしましょう。反対に、内容が簡単で会話にも使えているなら、速い進行が合っている可能性があります。
レッスン中に進み方を止める英語

少しゆっくり進めてもらう
- Could we slow down a little?
少しゆっくり進められますか。 - I need a little more time to understand this.
これを理解するために、もう少し時間が必要です。 - Could we stay on this page a little longer?
このページをもう少し続けられますか。 - I’m not ready to move on yet.
まだ次へ進む準備ができていません。
もう一度練習する
- Could we practice this one more time?
これをもう一度練習できますか。 - I’d like to make my own example.
自分の例文を作りたいです。 - Could I try answering again?
もう一度答えてみてもよいですか。 - Can we do one more role-play?
ロールプレイをもう一度できますか。
「分かりません」だけでは、講師は説明を繰り返すべきか、練習を増やすべきか判断しにくいものです。「自分の例文を作りたい」「もう一度答えたい」と希望を具体化しましょう。
次へ進んでよいか確認する
- Could you check if I understand this?
これを理解できているか確認していただけますか。 - Can I explain it in my own words?
自分の言葉で説明してもよいですか。 - Am I ready to move on?
次へ進んでも大丈夫ですか。
講師が簡単な質問を出し、自分が答えられれば先へ進む。答えられなければ、必要な部分だけ戻る。この確認を入れると、感覚だけで「速い・遅い」を判断せずに済みます。
開始時にレッスンの優先順位を共有する
毎回速く進むなら、レッスン開始時に希望を伝えます。
「今日はページ数を進めることより、新しい表現を自分で使う練習を優先したいです。一つの項目ごとに、私が例文を作る時間を取っていただけますか」
英語では、次のように伝えられます。
I’d like to focus on using the expressions, rather than finishing many pages. Could I make my own example for each section?
多くのページを終えるより、表現を使うことに集中したいです。各項目で自分の例文を作ってもよいですか。
レッスンの希望を短く伝える表現は、英会話レッスンで使える英語表現一覧も参考になります。
全部を遅くせず「深く練習する箇所」を選ぶ
毎ページ同じ時間をかける必要はありません。次の3種類に分けると調整しやすくなります。
- すぐ進む:すでに理解し、会話でも使える内容
- 確認して進む:意味は分かるが、自分ではまだ使いにくい内容
- 戻って練習する:説明も不明で、質問や例文作りが必要な内容
教材へ印を付け、2と3だけ時間を増やします。同じ教材を繰り返すことは後退ではありません。新しい説明を増やすより、一度習った表現を別の話題で使うほうが会話力につながる場合があります。
講師・スタッフへ相談するときの伝え方
講師へ頼んでも毎回予定ページを優先される、質問する間が取れない場合は、教室スタッフへ相談します。
- 事実:毎回多くのページを進み、新しい表現を使う時間が少ない
- 影響:理解が追いつかず、復習でも何から始めるか分からない
- 希望:各項目で理解確認と自分の例文作りを入れ、必要なら同じページを次回も使いたい
相談例は次のとおりです。
「教材は順調に進んでいますが、新しい表現を自分で使う前に次へ進むことが多く、理解が追いついていません。ページ数よりも、一つの項目で理解確認と例文作りを入れる進め方に調整していただけますか」
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(大山俊輔)
教材を終える日は目標にしやすい一方、「話せるようになったか」は見えにくいものです。講師へ希望を伝えるときは、遅くしてほしいだけでなく、何ができたら次へ進みたいかを共有してください。
初心者が避けたい考え方や行動
最後のページまで進めば上達すると考える
教材を終えることと、その英語を会話で使えることは同じではありません。ページ数と別に、質問できた、言い直せた、再利用できたという変化を確認します。
分かったふりをして次へ進む
うなずくだけだと、講師は理解できたと判断します。分からない箇所を示し、もう一度練習したいと伝えましょう。
すべてを完全に理解するまで進まない
一度で完全に覚える必要もありません。重要な表現を一つ使えたら先へ進み、次回や復習で再利用する方法があります。
講師の話す速度だけを遅くしてもらう
音声が聞き取れない場合は速度調整が必要ですが、教材進度の問題は、話す速度を落とすだけでは解決しません。英会話講師の話す速度が速いときの調整方法と分けて考えましょう。
ページ数より「使えた英語」を持ち帰る
教材の進み方が速いときは、止める合図を出し、理解確認と一回の実践を入れてから次へ進みます。すでに使える箇所は速く、まだ使えない箇所は深く練習するなど、同じ教材内でも速度を変えて構いません。
終了時には、良かった点・改善点・次回までの練習を確認すると、速く進んだ日も復習しやすくなります。詳しくは、英会話レッスン後にフィードバックがないときの確認方法をご覧ください。
講師選び・相性・レッスン調整の悩みをまとめて確認する方は、英会話講師との相性・レッスン調整ガイドをご覧ください。



