英会話レッスンで講師がため息をつくと、「間違いに呆れられたのかな」「答えるのが遅くて、イライラさせたのかな」と不安になることがあります。特に、自分が言葉を探している途中や、同じ質問をもう一度した直後なら、ため息を自分への評価だと受け取りやすいものです。
ただし、ため息の理由をその場で決めつける必要はありません。講師が考えを整理するために息を吐いた、疲れが出た、難しい説明を組み立て直していたなど、受講生への不満とは限らないからです。まず「いつため息が出たか」と「その後のレッスンがどう進んだか」を分けて確認しましょう。
講師のため息だけで「呆れられた」と決めなくてよい
ため息は、表情や声の調子と同じく、意味が一つに決まる行動ではありません。一度だけで、その後は質問へ丁寧に答え、考える時間も待ってくれているなら、すぐに自分の英語と結びつけなくて大丈夫です。
一方、受講生が間違えるたびにため息をつく、答えを待たずに正解を言う、強い口調になるなど、同じ場面で繰り返される場合は、レッスンの進め方を確認してよい状態です。講師に悪意があるかを当てるのではなく、自分が萎縮して話せなくなっているかを基準にします。
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(大山俊輔)
初心者のレッスンでは、答えに時間がかかることも、同じ説明を聞き直すことも自然です。講師の仕草を読んで急ぐより、「もう少し考える時間が必要です」と伝えるほうが、練習の質を守れます。
ため息が気になったら、直前の場面を確認する
答えを考えている途中だった
沈黙が続いたところで講師が息を吐いたなら、待つ時間の長さや、どのタイミングでヒントを出すかを考えていた可能性があります。受講生が焦って答えを諦めると、スピーキング練習の時間が減ってしまいます。
同じ間違いをした直後だった
講師が訂正方法を考え直していたり、説明の仕方を変えようとしていたりする場合もあります。ただし、毎回ため息とともに訂正されることで間違いが怖くなるなら、その影響は伝えてかまいません。
質問や聞き返しをした直後だった
質問への答えを整理するために、一度深く息を吐く人もいます。ため息の後に、簡単な言い方へ変える、例を書く、もう一度説明するといった対応があるかを見ましょう。
講師自身が説明を間違えた、教材が分かりにくかった
受講生ではなく、講師が自分の説明や教材の構成に困ってため息をつくこともあります。「私に呆れている」と考える前に、講師が何を見ていたか、その後に説明を組み直したかを確認します。
レッスン全体を通して何度も続いた
場面に関係なく何度も続く場合は、疲れ、体調、時間帯など別の事情も考えられます。健康状態を推測する必要はありませんが、その日のレッスンを続けられるかは確認できます。あくびも一緒に続く場合は、英会話講師がレッスン中にあくびをするときの確認方法も参考にしてください。
レッスン中にできる確認と伝え方

まず答える時間を確保する
- Please give me a little more time to answer.
答えるまで、もう少し時間をください。 - I’m still thinking.
まだ考えています。 - Could you give me a hint?
ヒントをいただけますか。
考えている途中で講師がため息をついても、すぐに答えを切り上げる必要はありません。待ってほしいのか、ヒントがほしいのかを短く伝えます。
説明方法を変えてもらう
- Could you explain it in a different way?
別の方法で説明していただけますか。 - Could you show me an example?
例を見せていただけますか。 - Could you write that down?
それを書いていただけますか。
同じ説明を繰り返しても分からないときは、受講生の努力不足だけが原因ではありません。言葉を簡単にする、例を変える、書いて見せるなど、入り口を変えることが大切です。
ため息が自分への反応か不安なら短く確かめる
- Is there a problem with my answer?
私の答えに何か問題がありますか。 - Did I misunderstand the question?
質問を勘違いしましたか。 - Should I try again?
もう一度やってみたほうがよいですか。
「なぜため息をついたのですか」と責める形にせず、答えや練習のどこを直せばよいか尋ねます。講師が「あなたの答えではなく、説明方法を考えていました」などと説明できれば、誤解を早く解消できます。
気持ちへの影響を伝える
同じことが続く場合は、ため息を聞いたときに自分がどうなるかを伝えます。
- I get nervous when I hear a sigh.
ため息が聞こえると緊張します。 - I worry that I’m taking too long.
時間をかけすぎているのではと心配になります。 - Please tell me directly if I should change my answer.
答えを変えたほうがよいときは、直接教えてください。
相手の意図を断定せず、「私はこう感じる」「代わりにこう伝えてほしい」と組み合わせるのがポイントです。
一度のため息と、相談したい状態を分ける
- 一度だけで、その後は丁寧に進んだ → すぐに結論を出さず様子を見る
- 考える場面だけで続く → 待つ時間やヒントの出し方を相談する
- 間違えるたびに続く → 訂正方法と気持ちへの影響を伝える
- 質問するたびに強い反応がある → 質問しやすい進め方を希望する
- 複数回のレッスンで繰り返される → 日時と場面を教室スタッフへ共有する
- ため息が怖くて話せない、質問できない → 我慢せず早めに相談する
「ため息を何回ついたか」を厳密に数える必要はありません。「文法を間違えた直後」「答えを考えている途中」など、場面を一つか二つメモしておくと、必要な調整が見えやすくなります。
教室スタッフへ相談するときは事実・影響・希望を伝える
講師へ直接伝えにくい場合や、希望を伝えても状態が続く場合は、教室スタッフへ日本語で相談しましょう。
- 事実:どの場面でため息が続いたか
- 影響:焦って答えを諦めた、質問を控えた、間違いが怖くなった
- 希望:待つ時間を共有してほしい、言葉で指示してほしい、別の時間帯や講師も試したい
相談例は次のとおりです。
「前回と今回、私が答えを考えている途中や、同じ間違いをした直後に講師がため息をつくことがありました。私への不満なのかと焦ってしまい、答えを途中で諦めています。答えを待てる時間を言葉で教えていただくか、ヒントが必要か確認してもらえるよう調整できますか」
講師の性格を評価するのではなく、レッスン中の行動と学習への影響を伝えます。ため息以外にも笑顔が少ない、返事が短い、声が強いなど全体的な不安がある場合は、英会話講師が冷たい・機嫌が悪そうに見えるときの確認方法で整理できます。
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(大山俊輔)
講師に悪気があるかどうかと、受講生が話せなくなっていることは別の問題です。教室運営では、意図を裁くより、安心して練習できる行動へ変えられるかを大切にしています。
初心者が避けたい考え方や行動
ため息のたびに急いで答える
急ぐことで単語だけの返答になったり、考えていた文章を諦めたりすると、会話練習の効果が下がります。まず「まだ考えています」と伝えましょう。
自分の英語が下手だから仕方ないと思う
初心者が間違えることや、答えに時間がかかることはレッスンの前提です。英語が得意なことと、初心者が安心して考えられるように教えることは別の能力です。
講師の内心を推測し続ける
疲れている、怒っている、呆れていると推測しても、必要な練習方法は決まりません。自分が話しやすくなる具体的な希望へ置き換えます。
一度で担当変更を決める、または何度でも我慢する
一度のため息だけで担当変更を急ぐ必要はありません。一方、希望を伝えても同じ反応が続き、知っている英語さえ出なくなるなら、講師変更や時間帯変更を検討してかまいません。
安心して間違えられるレッスンかを確認する
英会話教室で上達するには、正しい答えをすぐに出すことだけでなく、間違えたあとに言い直し、分からないことを質問し、もう一度試せることが大切です。講師の仕草が気になったときも、自分の発言を減らすのではなく、必要な時間や説明方法を伝えましょう。
体験レッスンや担当講師を選ぶ場面では、受講生が言葉に詰まったときの待ち方、間違えたときの訂正方法、質問したときの反応を確認してください。確認や相談に使える短い表現は、英会話レッスンで使える英語表現一覧にもまとめています。
講師がため息をついたときは、一つの仕草で呆れられたと決めず、直前の場面とその後の対応を見ます。繰り返されて焦りや萎縮につながるなら、「もう少し待ってほしい」「直接言葉で教えてほしい」と希望を伝え、それでも変わらなければ教室スタッフへ相談してください。
講師選び・相性・レッスン調整の悩みをまとめて確認する方は、英会話講師との相性・レッスン調整ガイドをご覧ください。



