英会話レッスンの復習は「覚える」より「もう一度使う」
レッスン中に理解できた表現でも、自分で話そうとすると出てこないことがあります。「見れば分かる英語」と「自分で取り出せる英語」には距離があるからです。 復習の役割は、この距離を少しずつ縮めることです。ノートを眺めて「分かる」と確認するだけでなく、いったんノートを閉じて思い出し、声に出してみます。そして次のレッスンで実際に使えれば、一つの表現が自分の会話へ近づきます。 予習・復習がなぜ必要か、どの程度の時間なら無理なく続くかを先に知りたい方は、英会話教室に予習・復習は必要?も参考にしてください。本記事では、その中でも「復習で実際に何をするか」へ絞って解説します。まずは復習するものを3つに絞る
レッスンで出てきた内容をすべて復習する必要はありません。終了時に、次の3種類から一つずつ選びましょう。- 言いたかったのに言えなかった一文
- 講師に直してもらった一文
- 自分でも使ってみたい一文
レッスン直後の2分で行うこと
ノートを閉じる前に3項目へ印をつける
復習する内容は、記憶が新しいうちに選びます。ノートの該当箇所へ星印をつける、スマートフォンへ3文だけ入力するなど、方法は簡単で構いません。きれいに清書する必要はありません。「今日できたこと」も一つ残す
復習というと、間違い探しになりがちです。しかし、「聞き返せた」「前回の表現を使えた」「沈黙しても話へ戻れた」など、できたことも一行残しましょう。上達が見えないという不安を減らし、次のレッスンを続ける助けになります。次回使う一文を決める
3文のうち、次回必ず使いたいものに丸をつけます。全部使おうとすると忘れやすいため、最優先は一文で十分です。「次に使う」という出口を決めると、復習が単なるノート整理で終わりません。24時間以内に行う10分の基本復習
翌日までに時間を取れるなら、次の順番で進めましょう。- 見ずに思い出す:選んだ3文を、ノートを見ずに言ってみる
- 答えを確認する:ノートやレッスン記録で語順・単語を確認する
- 音を確認する:教材音声があれば聞き、なければ講師に確認した発音を思い出す
- 3回声に出す:ゆっくりでもよいので、意味を思い浮かべながら言う
- 自分の話へ変える:人・場所・時制などを一つ入れ替える

目的別|レッスンで出た内容の復習方法
スピーキング:言えなかった内容を短い文にする
レッスンで言えなかった長い内容を、そのまま完璧な英文にする必要はありません。まず、短い文へ分けます。I went to Kamakura. With my friend. We saw the sea. It was beautiful.一文ずつなら、初心者でも語順を確認しながら話せます。慣れてから because や and でつなげれば十分です。復習では「長い正解文を暗記する」より、「短い文を自分で取り出す」ことを優先しましょう。
リスニング:聞こえなかった一部分だけ確認する
教材音声を最初から最後まで繰り返す前に、聞き取れなかった一文や数秒へ絞ります。英文を見て意味を確認し、音声を聞き、文字を見ずにもう一度聞きます。最後に自分でも音へ重ねるように声を出してみましょう。 英語を聞く時間そのものを増やす学習は大切ですが、レッスン復習では「今回つまずいた音」を具体的にするほうが取り組みやすくなります。教室と自宅学習の役割については、初心者に自宅学習が必要な理由でも解説しています。単語:単語帳ではなく自分の一文へ入れる
新しい単語を10個習っても、全部を同じ強さで覚える必要はありません。自分が近いうちに使いそうな1~3語を選び、レッスンで話した場面に入れます。 たとえば “crowded” を習ったなら、“The train was crowded this morning.” のように、実際の生活と結びつけます。使う場面が浮かばない単語は、今すぐ最優先にしなくても構いません。文法:説明を読み直すより、肯定・否定・疑問を作る
文法用語を覚えるだけでは、会話中に使えるとは限りません。現在完了を習ったなら、同じ形で短い3文を作ります。- I have been to Singapore.
- I haven’t been to Canada.
- Have you ever been to Australia?
発音:単語だけでなく一文の中で言う
発音を直してもらった単語は、単語だけで何度か確認したあと、実際に使う一文へ戻します。会話では前後の音とつながり、強弱やリズムも変わるからです。スマートフォンへ一度録音し、教材音声や講師の音と比べると、自分では気づかなかった違いを確認できます。次のレッスンまでに「思い出す日」を2回つくる
一度長く復習するより、短く思い出す機会を分けるほうが続けやすくなります。週1回のレッスンなら、次のような流れが現実的です。| タイミング | すること | 目安 |
|---|---|---|
| レッスン直後 | 復習する3文と、できたことを選ぶ | 2分 |
| 翌日まで | 見ずに思い出し、確認して声に出す | 5~10分 |
| 週の途中 | 最優先の一文を見ずに言う | 1~3分 |
| 次回の前 | 前回の一文と質問を確認する | 3~5分 |
| 次のレッスン | 覚えた一文を実際の会話で使う | 実践 |
復習でしなくてもよいこと
真面目な初心者ほど、復習を大きな宿題にしてしまいます。次の作業は、目的が明確でなければ毎回しなくても構いません。- ノートを最初から最後まできれいに清書する
- 出てきた単語を全部、単語帳へ移す
- 教材本文をすべて日本語へ訳す
- 一つの英文を完璧になるまで何十回も書く
- 長時間できない日は、復習を完全に諦める
復習が続かない人のための3段階メニュー
余裕がない日:1分
最優先の一文を見て、3回声に出します。これだけで終了して構いません。普通の日:5分
3文を見ずに言い、ノートで確認し、自分の内容へ一つ変えます。余裕がある日:15分
3文の確認に加え、音声を聞く、短い受け答えを作る、自分の声を録音するところまで行います。 最初から15分を毎回の最低条件にすると、忙しい日に途切れます。1分を「失敗」ではなく正式なメニューにしておくと、行動を再開しやすくなります。英会話の上達が早い人も、必ずしも大量に勉強しているわけではありません。詳しくは上達が早い人のレッスン活用法をご覧ください。復習内容を次のレッスンで講師へ戻す
復習中に「この言い方でよいのかな」「発音が合っているか分からない」と感じたら、そこで長く悩まず、質問として次回へ持っていきましょう。- Is this sentence natural?
- Can I say it this way?
- Could you say it slowly?
- Can we practice this situation again?
b わたしの英会話なら、復習の仕方も日本語で相談できる
b わたしの英会話は、女性限定・英会話初心者専門のマンツーマン英会話スクールです。レッスン後は、b-systemのレッスン・レコードを見直しながら、習った内容を振り返れます。 「どこを復習すればよいか分からない」「教材音声の使い方が分からない」「宿題を増やすと続かなそう」といった悩みは、日本語でコンシェルジュへ相談できます。月1回、独習のコツなどを紹介する、しゅみすけの学習講座も無料で受講できます。 大切なのは、理想的な勉強法を一人で完成させてから始めることではありません。自分の生活で続く量を一緒に探し、レッスンで得たものを次の会話へつなげていくことです。初めての方は体験レッスンを予約する前に確認したいこともご覧ください。よくある質問
英会話レッスンの復習は何分すればよいですか?
初心者なら、まずレッスン直後の2分と、翌日までの5~10分からで十分です。時間よりも、言えなかった一文を選び、見ずに思い出し、声に出し、次回使う流れを優先しましょう。レッスンノートはきれいにまとめ直したほうがよいですか?
見返しにくい場合は整理してもよいですが、毎回すべてを清書する必要はありません。使いたい英文へ印をつけ、すぐ声に出せる状態にするほうが会話練習につながります。知らなかった単語は全部覚えるべきですか?
全部を同時に覚えようとせず、自分が使いそうな1~3語を選びましょう。単語だけでなく、自分の生活に関係する短い文へ入れると、会話で取り出しやすくなります。復習できなかったら、次のレッスンを休むべきですか?
休む必要はありません。復習できなかったことを講師へ伝え、その場で前回の内容を短く確認してもらいましょう。準備が完璧でなくてもレッスンへ行くことを優先したほうが、学習は途切れにくくなります。まとめ|復習は「次に使う一文」を残せば続けられる
英会話レッスンの復習では、内容を全部覚え直す必要はありません。言えなかった一文、直してもらった一文、使ってみたい一文を選び、見ずに思い出して声に出します。そして次のレッスンでもう一度使うところまでが復習です。 忙しい日は一文を3回言うだけでも構いません。まず今日のレッスンノートから、次回使いたい一文へ丸をつけてみてください。その小さな一文が、レッスンと次のレッスンをつなぐ橋になります。次回の会話を続けやすくするには、復習で作った一文を話題や質問と一緒に準備する方法が有効です。マンツーマン英会話で会話が続かないときの準備に具体例をまとめています。
英会話教室で上達するための全体像は、英会話教室で上達するには?初心者がレッスンの効果を高める完全ガイドで、レッスン前・レッスン中・レッスン後に分けてまとめています。
復習する内容を見つけるには、レッスン中の聞き返し方も大切です。詳しくは講師の英語が聞き取れないときの対処法をご覧ください。
復習では「分かった・一部曖昧・次回確認」に分ける方法も役立ちます。詳しくは英会話レッスンで分かったふりをしてしまう人への対処法をご覧ください。
読むために覚えた英語を会話で取り出す方法は、英語は読めるのに話せない大人向けの練習の順番でも詳しく紹介しています。


