子どもをインターナショナルスクールへ通わせたい、またはすでに通わせているけれど、「親の自分が英語を話せないと困るのでは」と不安になる方は少なくありません。
先生との面談、学校から届くメールやアプリの連絡、行事、送迎時の短いやり取り、外国人の保護者との会話など、保護者が英語に触れる場面は確かにあります。しかし、すべてを流暢に話せなければ保護者として務まらない、というわけではありません。
大切なのは、分からない時に質問する、理解した内容を確認する、必要なことを依頼するという基本動作です。この記事では、インターナショナルスクールの保護者が英語を使いやすい場面と、初心者が優先して練習したい表現、マンツーマン英会話の活用方法を紹介します。
1-e1785721104125.jpg)
しゅみすけ
保護者に必要なのは、難しい教育用語をたくさん覚えることより、分からないまま話を進めない力です。「もう一度お願いします」「つまり〜ということですか」「次に何をすればよいですか」。この三つの動作ができるだけでも、先生とのやり取りは大きく変わります。
初心者女性専門のマンツーマン英会話スクール「b わたしの英会話」創業者。
結論:親に完璧な英語は不要。ただし「確認できる英語」は役に立つ
インターナショナルスクールといっても、保護者への連絡方法、日本語での支援、面談の進め方は学校によって異なります。入学前には、保護者に求められる英語力、日本語対応の有無、重要な連絡をどのように受け取るかを各校へ確認してください。
そのうえで、親が基本的な英会話を使えると、日常の小さな疑問をその場で確認し、子どもの様子をより具体的に聞きやすくなります。目指すのは、ネイティブスピーカーのように話すことではありません。保護者として必要な情報を受け取り、自分の質問や希望を短く伝えられる状態です。
インターナショナルスクールの特徴や学校選びそのものを知りたい方は、姉妹サイトのインターナショナルスクールとは?学費や後悔しない選び方をご覧ください。このページでは、入学後を含む「保護者の英語」に焦点を絞ります。
インターナショナルスクールの親が英語を使う5つの場面
1.先生との個人面談
面談では、授業中の様子、友人関係、得意なこと、困っていること、家庭での取り組みなどを話します。説明を聞くだけでなく、「家では何を練習すればよいですか」「最近、授業中の様子はどうですか」と質問する場面もあります。
- How has she been doing in class?(授業中の様子はいかがですか?)
- Is there anything we should practice at home?(家庭で練習したほうがよいことはありますか?)
- Is she having any difficulties?(何か困っていることはありますか?)
- What do you recommend?(先生はどうするのがよいと思いますか?)
面談前に聞きたいことを日本語で三つ書き、短い英語へ直しておくと安心です。すべての会話を予測するのではなく、重要な質問を確実に伝える準備をしましょう。
2.学校からのメール・アプリ・配布物
学校行事、持ち物、提出期限、休校、健康に関する注意などが英語で届く場合があります。翻訳ツールを利用しても構いませんが、日付、時間、提出物、対応が必要かどうかは原文と照らして確認しましょう。
分からない箇所を学校へ尋ねる時には、次の表現が使えます。
- I’d like to confirm the deadline.(締め切りを確認したいです)
- Do we need to bring anything?(何か持参する必要はありますか?)
- Does this apply to my child?(これは私の子どもも対象ですか?)
- Could you tell me what I should do next?(次に何をすればよいか教えていただけますか?)
安全や健康、費用、正式な手続きなど重要な内容は、推測のまま進めず、学校が用意している日本語支援や通訳、書面での確認も利用してください。
3.送迎時の先生との短いやり取り
送迎時には、体調、忘れ物、迎えの時間、前日の出来事などを短く伝えることがあります。長い説明より、要点を一文ずつ話すほうが伝わります。
- She didn’t sleep well last night.(昨夜はよく眠れませんでした)
- I’ll pick her up at three today.(今日は3時に迎えに来ます)
- He left his water bottle at home.(水筒を家に忘れました)
- Could I talk to you for a moment?(少しお話ししてもよいですか?)
4.学校行事・ボランティア活動
説明会、発表会、スポーツデー、バザー、保護者ボランティアなどでは、担当者の指示を聞き、役割や集合時間を確認します。ここでも、難しい英語より確認の表現が役立ちます。
- Where should I go?(どこへ行けばよいですか?)
- What should I do first?(最初に何をすればよいですか?)
- Would you like me to help?(お手伝いしましょうか?)
- What time should we meet?(何時に集合すればよいですか?)
5.外国人の保護者との会話
登下校、行事、誕生日会などで、ほかの保護者と話すことがあります。最初から親しい友人になる必要はありません。挨拶、子どもの学年、学校行事について一つ質問できれば会話は始まります。
- Which class is your child in?(お子さんはどのクラスですか?)
- How long have you been at this school?(この学校にはどのくらい通っていますか?)
- Are you going to the school event on Saturday?(土曜日の学校行事へ行きますか?)
- It was nice talking with you.(お話しできてよかったです)
最初に覚えたいのは「質問・確認・依頼」の3種類
保護者向け英会話では、話題を広げる表現より先に、会話を安全に進める表現を覚えましょう。
| 目的 | 基本表現 | 使う場面 |
|---|---|---|
| 質問する | Could you tell me …? | 予定、必要な物、子どもの様子を尋ねる |
| 聞き返す | Could you say that again more slowly? | 相手の英語が速くて聞き取れない |
| 意味を確認する | Do you mean …? | 自分の理解が正しいか確かめる |
| 内容を確認する | I’d like to confirm … | 日付、時間、締め切りを確認する |
| 依頼する | Would it be possible to …? | 面談日時の変更などを丁寧に相談する |
| 次の行動を聞く | What should I do next? | 手続きや行事で次に必要なことを聞く |
この六つの骨格へ自分の状況を入れ替えるだけでも、多くの場面へ対応できます。単語を大量に暗記するより、「分からない時に止められる一文」を最初に口へ慣らしましょう。
保護者向け英会話を始める5つのステップ
ステップ1.実際に困った場面を一つ選ぶ
面談、メール、送迎、行事、保護者同士の会話のうち、最も近い場面を一つ選びます。「親として英語を話せるようになる」では広すぎるため、「次の面談で質問を二つする」まで小さくしましょう。
ステップ2.日本語で伝えたい内容を書く
最初から英語で考えようとせず、先生に尋ねたいこと、伝えたいことを日本語で短く書きます。一文へ一つの内容だけを入れると、簡単な英語へ直しやすくなります。
ステップ3.短い英語へ直し、声に出す
難しい日本語をそのまま翻訳すると、英文も長くなります。結論を先にし、短い文へ分けます。作った英文は読むだけでなく、相手の顔を想像しながら声に出しましょう。
ステップ4.相手の返答まで練習する
自分の質問だけでなく、先生から返ってきそうな答え、聞き取れなかった時の聞き返しも練習します。会話を一往復ではなく、質問、返答、確認までの三段階で準備します。
ステップ5.実際に使い、言えなかった一文を戻す
面談や送迎で使った後は、すべての間違いを復習する必要はありません。「本当は言いたかった一文」を一つ選び、次の機会に使える形へ直します。
翻訳アプリがあっても英会話を学ぶ意味はある?
翻訳アプリは、学校から届いた文章を読む、伝えたい内容の下書きを作るといった場面で役立ちます。一方、対面の会話では、相手の説明を途中で止める、表情を見て質問する、その場で理解を確認するといったやり取りが必要です。
アプリか英会話かの二者択一ではありません。翻訳ツールで準備し、基本表現を自分の口で使い、重要な内容は書面でも確認する。この組み合わせが現実的です。
マンツーマン英会話がインターナショナルスクールの保護者に向く理由
一般的な教材だけでは、自分の子どもの面談、学校から届いた連絡、次の行事で必要な英語まで練習できるとは限りません。マンツーマンなら、自分が実際に使う場面へ内容を合わせやすくなります。
- 次の面談で聞きたい質問を練習できる
- 送迎時の短い会話をロールプレイできる
- 聞き返しや確認を何度も練習できる
- ほかの受講者を待たせず、自分の疑問を質問できる
- 初心者でも自分のペースで話す時間を確保できる
個人情報や学校内の情報を教材として扱う時は、子どもの氏名、連絡先、成績、健康情報などを必要以上に共有しないよう注意します。内容を一般化したうえで、「この状況を英語でどう伝えるか」を講師と練習しましょう。
英会話教室を選ぶ時に確認したいこと
- 大人の初心者を教えることに慣れている
- 面談や送迎など、自分の場面に合わせて練習できる
- マンツーマンで発話時間を確保できる
- 日本語で学習方法を相談できる
- 子育てや仕事に合わせて予約を変更しやすい
- 間違えても急かされず、聞き返しを練習できる
教室選びの詳しい基準は、大人向け英会話教室の選び方も参考にしてください。忙しい30代女性の学習設計は、30代から英会話を始める女性へで紹介しています。
よくある質問
親が英語を話せないと、インターナショナルスクールへ入れませんか?
保護者に求める英語力や日本語支援は学校によって異なるため、希望する学校へ直接確認してください。入学後の連絡方法、面談での通訳、日本語対応窓口の有無も確認しておくと安心です。
保護者向け英会話は何から始めればよいですか?
まずは、聞き返し、確認、依頼の基本表現から始めます。その後、次の面談や行事など、実際に予定されている場面で使う質問を二、三個準備しましょう。
先生との面談で聞き取れなかったら失礼ですか?
分からないまま進めるより、丁寧に聞き返して理解を確認することが大切です。Could you say that again more slowly? や Do you mean …? を使い、必要なら書いてもらいましょう。
まとめ:親の英語は、子どもの学校生活を理解するための道具
インターナショナルスクールの保護者に必要なのは、完璧な発音や難しい英語ではありません。先生へ質問し、自分の理解を確認し、必要なことを依頼するための短い表現です。
- 次に使う一場面を選ぶ
- 質問を日本語で二、三個書く
- 短い英語へ直して声に出す
- 相手の返答と聞き返しまで練習する
- 実際に言えなかった一文を次へ戻す
「英語ができる親に見られること」ではなく、子どもの様子を理解し、必要な時に学校と相談できることを目標にしましょう。
b わたしの英会話では、初心者女性が実際に使う場面に合わせて、マンツーマンで会話を練習できます。体験レッスンでは、今困っている場面や、これから予定されている面談についてもご相談いただけます。


